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龍友はAを離さぬように抱きしめる。
「今出前選んでるから待って」
お腹がすいているAは、龍友そっちのけで、画面の中のメニューに釘付けの様子。
龍「まだ食べてなかったん」
「ん、そう。お腹すいた」
龍「何見てるん」
ここぞとばかりに頬をくっ付けて、画面を覗き込む。
「野菜系がいいなーと思って」
龍「これうまそう」
「あー、そうしようかな」
そう言って、龍友が言ったメニューを注文することに。
「40分後やな」
龍「じゃあそれまでイチャイチャしよ」
そう言って、有無を言わさずキスをする。
「ん、わかったから(笑)」
龍「あかんの？」
「いいけど」
龍「じゃあ...」
そう言って、後頭部に手を回して絡まるキスをする。
「ん...」
龍「あかん」
「何が」
龍「うずいてるわ」
「何言ってんの(笑)」
龍「えー、早くしたいねんけど」
「はいはい、それはまだ後で」
龍「てことはいいってことやんな？」
お風呂行ってこよ、と張り切って浴室に向かっていった龍友を、微笑ましく見つめる。
龍友がお風呂から戻ってきた頃に届いた夕飯を、テレビを見ながら食べる。
龍「おいしい？」
「ん、一口いる？」
龍「大丈夫」
「じゃああげん」
龍「ちゃんと食べて下さい」
倒れたら困るから、と龍友。
「そんなに過度なダイエットしてへんよ(笑)」
龍「そうじゃなくて」
「ん？」
龍「今夜は長いし」
「アホ(笑)」
そこは手加減して、と龍友に告げる。
龍「じゃあやっぱいいってことやんな？」
「はいはい、わかったってば」
龍「もう一回洗ってこようかな？」
「そんなに汚いん(笑)」
龍「ちゃうやん(笑)」
そんな楽しい会話をしながらAは食事を終え、ゆっくり湯船に浸かった。
「さっぱりしたー」
龍「おかえりー」
髪の毛もしっかり乾かしてリビングに戻って来たAは、キッチンで水を飲んでソファーに座る。
「ただいまー」
龍「こっち向いて？」
「ん？」
言われた通りに龍友の方を向くと、すぐに唇が重なる。
「ん...」
絡まる舌は止まることを知らない。
ただ夢中で絡まり合って、やっと離れたと思ったら、また唇が重なる。
そのままソファーに押し倒され、龍友の手が胸元を這う。
「んっ...りゅ...」
名前を呼ぼうとすると、やっと唇が離れ、視線が重なった。
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作者名：べてぃ。 | 作成日時：2019年9月6日 20時
