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M「最後の情けっていうか？平気でイケメン俳優と連絡先交換しちゃうような人で大丈夫かなと思って、一応お知らせした方がいいんじゃないかなと思って」
そう言うこの女に、Aは何か勘付いた様子。
「もしかして、写真でも撮ってたの？(笑)」
M「は...？」
「写真でも撮ってネットに載せようとでも思ったんじゃない？」
M「べ、別に...」
「載せたいならどうぞ。あと私と龍友くんは信頼関係があるんで、別にお互いが異性と連絡先交換したくらいでどうにかなるような仲じゃないので(笑)」
M「そうなんですね。じゃあ私の好きなようにさせてもらいますね」
「それは写真撮ったのを認めるってことでいいんですよね？」
M「そう思えばいいんじゃない？」
「わかりました。じゃあ、もし無断でネットに載せるようなことがあったら、しっかりと法的に措置させて頂きますので。私はMEIちゃんと違って“年上の”大人なので、大人の対応させて頂きますね(笑)」
そこまで言ったところでチラッと携帯の画面を覗くと、個室を出る直前に仕掛けた作戦がうまくいっていることに気付く。
M「何なの！？何であんたみたいなわけわかんない奴が映画の主役とかやっちゃって、海外でも活動できちゃって、オマケに龍友さんみたいな人と付き合えるわけ！？」
「はぁ...それは私も知りたいねん(笑)」
わざと挑発するようなことを言って、化粧室の出口の方へと歩き出す。
M「嫌味なの？私のこと馬鹿にしてんの！？」
「それを言ったらあんたが私のこと馬鹿にしてんねやろ？年上のババアが何しゃしゃってんねんってことやろ？」
M「そうよ！私、今まで振られたことなんてなかったのに、2人揃って私のこと馬鹿にしやがって」
今にも掴みかかってきそうな勢いで追いかけてきたので、Aは少し急いで化粧室から出る。
M「あ...」
勢いよく飛び出してきたMEIは、そこにいた亜嵐と自分のマネージャーを見て一瞬にして固まってしまったようだ。
Aは個室を出る直前に亜嵐にメッセージを送り、電話をかけるから録音してくれと頼んでいたのだ。
亜嵐が気付かなければ失敗に終わると思いつつ、助けを呼ぶことと証拠を取ることを同時にできる方法がこれしか浮かばなかった。
「マネージャーさんがどこまでお話を聞かれてるかわからないですけど...私は若い子だからって何かあったら手加減はしません。それだけは覚えといて下さい」
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作者名：べてぃ。 | 作成日時：2021年7月7日 17時
