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「寝相悪い...(笑)」
龍「動かしたら起きちゃうかな？」
「大丈夫そうやけど...」
ベッドは両側とも壁に付けていないので、落ちないように龍友がそっと真ん中の方へ移動させた。
龍「寝ようか」
「うん」
こうして2人は弟を挟んでベッドに入ると、そっと口付けて眠りについたのだった。
翌朝、朝早くに起きたAは2人を起こしつつ朝食を準備する。
先に起きてきた龍友がAの元にやって来て、そっとキスを落とすと、手元を覗き込んで朝食を楽しみにしている。
弟「おはよー」
「りっくんおはよう」
よく寝れた？、と聞くと元気に頷く。
弟「朝ごはん作ってくれてるの？」
「うん、そうやで？」
弟「姉ちゃんありがとう」
そう言ってAに抱きつく昨日とは違う様子を、微笑ましく見つめる龍友とA。
「りゅーちゃんと一緒にお皿の準備手伝ってくれへん？」
弟「任せて！」
こうして3人は仲良く朝食を食べ始める。
弟「僕これ好きなんだ」
龍「奇遇やなー！僕も好きやねん」
そう言っているのは、以前から龍友も好きだと言っていたA特製のマッシュポテト。
弟もお気に入りらしい。
「それはどうも(笑)」
弟「姉ちゃんのがいちばんおいしいよ？」
「昨日のワガママさんとは大違いですね？(笑)」
ありがとう、と嬉しそうな様子。
弟「ねーねー」
龍「ん？」
突然弟が手を止めて龍友の袖を引っ張る。
弟「こっち来て？」
龍「どうしたん？」
何かを思い出したように話し始めた弟は、秘密の話をしたかったのか龍友を椅子から下そうとする。
龍友が椅子から降りてしゃがむと、耳元でヒソヒソ話が始まる。
弟「りゅーちゃん昨日、姉ちゃんとチューしとったやろ？」
龍「ふふっ...(笑)見てたん？」
弟「見えたよ？」
龍「起きてたん」
弟「ちょっとだけ目が覚めたの」
龍「そっかー、見てたんかー(笑)」
してたで、と恥ずかしそうに返すと、弟は満足したのか再び椅子に座って朝食を再開する。
「どうしたん？」
弟「姉ちゃんにはないしょ」
龍「うん、内緒やな(笑)」
まさかそんなところを見られた話をしていたなど想像もしていないAは、気にせず朝食を食べ続けた。
こうして3人は身支度を済ませると、義母と妹夫婦、そして龍友の妹との待ち合わせ場所に向かい、テーマパークを堪能したのだった。
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作者名：べてぃ。 | 作成日時：2021年7月7日 17時
