◇隠しきれない雰囲気？ ページ5
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Aはこの日もいつも通り韓国に降り立った。
名残惜しい気持ちはあったが、事務所に報告もしていない今、世間にバレるわけにもいかず。
指輪は一旦龍友に預けて日本を離れていた。
いつも通りファンや記者に見守られながら到着口を出て、マネージャーや護衛をしてくれる現地スタッフとともに迎えの車まで歩いた。
この日はノーメイクだったので、キャップを深く被りあまり顔は見えないようにしていたのだが...
【
【誕生日祝い、素敵な夜だったのかな】
【何かいつもと雰囲気が全然違う！】
【きっと幸せな夜を過ごしたんだ】
【
【龍友くんが羨ましい】
SNSで空港写真が拡散されるや否や、いつもとは違ったコメントがたくさん見受けられ、普段は入国しただけでトレンド入りすることもなかったが、数時間トレンド入りするほど。
マ「幸せオーラが隠しきれなかったみたいですね」
「普通やねんけどな(笑)」
マ「ファンの方はよく見てますね」
「それはありがたいことやねんけど」
誕生日の計画を事前に知っていたマネージャー陣は、もちろんプロポーズを受けたことも把握済み。
しかしプライベートの事なので、その辺の日程などには関与するつもりは今のところないらしい。
時が来た時は全力でサポートしてくれるとのことだった。
「でもみんな誕生日祝いで〜って書いてるしさ」
マ「流石にプロポーズに勘づいてる人は大勢は居なさそうですけど」
「そんなん言われても昨日の今日やし」
マ「別に悪いとは言ってませんよ(笑)」
でも発表までは気をつけて、と言われるが、能天気な反応しか見せないA。
こうしていつもと同様に2週間の滞在がスタートした。
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龍「もしもーし」
「ごめんね、遅くなった」
龍「全然平気やで」
起きてたし、と龍友は言うが、時刻は深夜1時を過ぎていた。
「なかなか終わらんくて」
龍「いくつかコレオの仕事受けてるんやろ？」
「そうやねん。TWICEの日本曲を2曲受けててんけど」
龍「増えたん」
「夏に出す韓国曲もお願いしたいって、今日直々に頼まれて」
龍「無理だけはせんとってな？」
「うん、わかってる。きつかったらオンニに言うし」
そう言うと、ベッドにドサッと身を投げたのに気付いた龍友。
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作者名：べてぃ。 | 作成日時：2021年7月7日 17時
