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時刻は21時半を回っていた。
一日中色んなところに行ったので、さすがの弟もお風呂から上がればすぐ眠くなるだろうと考えつつ、軽く家事に手をつけた。
翌朝に2人が食べられるように、軽い朝食を準備しておくことに。
こうして料理と片付けを済ませた頃、2人も浴室から戻ってきた。
「「ただいまー」」
「仲良しやな(笑)」
おかえり、と言うと弟をソファーに座らせ、お茶を渡してあげる龍友。
「ふふっ(笑)」
龍「ん？」
「なんかお父さんみたいと思って(笑)」
龍「子供できたらこんな感じかな(笑)」
「そうやといいけど(笑)」
龍「ていうか何かいい匂いするけど」
弟「僕もおもったー！」
「あー、明日の朝ごはん作ってるから、2人で食べて？」
弟「やったー！」
Aの料理が好きなのか、久々に食べられるからなのか、想像以上に喜ぶ姿を見せてくれた。
龍「Aちゃんの料理おいしいやんな」
弟「僕ずっと食べてない」
龍「明日一緒に食べよな？」
弟「うん！」
親友同士とも親子のようにも見える2人。
弟は龍友に髪の毛を乾かしてもらって満足そうにしている。
自分も入浴を済ませようと声を掛けたが、届いていなさそうだった。
こうしてAがリビングに戻った頃には、2人の姿はなかった。
そっと寝室を覗くと、すぐに龍友にシーッと言われてしまう。
「ごめん...(笑)」
龍「さっき寝たばっかやから」
小声でそう会話すると、Aは今日は自室で寝ると告げて長い1日は終わった。
翌朝、Aは2人が起きる前に家を出ることになった。
しばらく待っていたが、起きてくる気配はなかった。
弟「んー...りゅーちゃん」
龍「ん...？」
弟「トイレ、どこやったっけ？」
龍「あ、トイレな...」
おいで、とあまり開かない目を擦りながら、弟をトイレへと連れていった。
弟「ありがとう」
龍「手洗って？」
ご飯食べようか、と誘うと、嬉しそうに頷く。
「「いただきまーす！」」
2人ともお腹が空いていたのか、がっつくように食べ始める。
龍「りっくん、Aちゃんに写真送っとくわ」
こっち向いて、と頬張る弟を写真に収めると、すぐにそれをAに送信する。
Aちゃんめっちゃ食べてるやん笑
龍友2人でがっついてる笑
Aちゃん送らせてごめんね〜よろしくお願いします
任せろ、というスタンプを送信して、残りの朝食を味わった。
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作者名：べてぃ。 | 作成日時：2021年7月7日 17時
