年上彼女と結婚します (ページ23)

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◇サプライズページ23

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片付けもすっかり落ち着いた頃、バレンタインがやって来た。

スケジュール的に外でのお祝いは無理だったので、Aは家で豪華なディナーを準備していた。

この日だけは贅沢にテーブルに花まで添えて、入念に準備を行う。

龍友今から帰る～

龍友から帰宅を知らせるメッセージが届き、最終準備に取り掛かる。

「よし、できた」

いいやろー、と犬達に自慢していると、ただいまー、と龍友が帰ってきた。

龍「わ、めっちゃ豪華やん」

「頑張ってみた(笑)」

龍「ありがとう」

嬉しい、とAにキスを落とすと、荷物を置きに行って早速テーブルを囲む。

「「いただきまーす」」

龍「今年は薔薇買いに行けなかった(笑)」

ごめん、と謝る。

「全然いいよ？」

龍「代わりにAちゃんがしてくれて嬉しい」

「喜んでくれてよかった」

龍「いいやろー？羨ましいやろー？」

そう言って犬達を横目で見ながら、A特製のローストビーフを頬張る。

「やめなさい(笑)」

子供か、というツッコミは気にしていないらしい。

こうして2人は色々と話しながら夕飯を済ませると、ソファーに座ってくつろぐことに。

「これ」

そう言ってAはどこに隠していたのか、小ぶりな紙袋を龍友に渡す。

龍「え、どうしたん」

開けていい？、と言いつつ、すでに中に入っている箱を取り出している。

「どうぞ」

龍「えー、何やろー」

嬉しい、と言いながら開けると、中に入っていたのは高価な箱に入った指輪だった。

龍「え、指輪やん」

「婚約指輪...私だけ付けてんの寂しくて(笑)」

買ってみた、と照れ臭そうなAは、そのまま指輪を手に取って龍友の左手の薬指にはめる。

女性のようにダイヤが光っているわけではないが、邪魔にならない程度に模様があしらわれていた。

龍「めっちゃ嬉しい」

ありがとう、と龍友はAを抱きしめると、そっと額にキスを落とした。

「こっちにもしてやー」

そう言って人差し指で唇をトントンと指差す。

龍「ふふっ(笑)」

もちろん、とそっと唇を重ねると、Aは龍友の首に腕を回す。

それをジロジロと見つめている犬達の視線に気づき、2人は気まずそうに離れる。

「めっちゃ見るやん(笑)」

龍「邪魔せんとってやー(笑)」

こうして2人はしばらく犬達と遊び、入浴を済ませる。

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