_________ ページ20
.
龍「何から話そうか」
「とりあえず...顔合わせする日と、入籍する日は決めたいかな？」
龍「そうやんな」
「龍友くんが言ってた、入籍したい日っていつなん？」
炭酸水を飲みながら尋ねる。
龍「夏がいいなーって思っててんけど」
「私も思ってた」
2人が付き合った日も2人の誕生日も冬なので、夏に記念日が欲しいと考えてのことだった。
龍「夏は忙しい時期やからと思ってんけど」
「まぁ確かに」
龍「僕的に、7月3日がいいと思ってる」
「ほう...それは理由あるん？」
しっかり日付を指定した龍友に驚きつつも、理由を聞いてみることに。
龍「7月3日って波って読めるやん？」
「そういうことか(笑)」
龍「人生の波に乗る的な(笑)」
8月7日とも悩んだ、と龍友。
ちなみに8月7日は花と読めるので、人生に花を添えるという意味でいいと思ったらしい。
「私はいいと思う」
龍「どっちも大安ではないねんけど」
「でもいいんじゃない？」
龍「じゃあ...7月3日でいい？」
「ん、決定ね」
そう言って嬉しそうにしている。
この頃はちょうど付き合って2年が経とうとしている1月下旬。
入籍まで半年ほどということになる。
龍「じゃあ...顔合わせの日やな」
「どこでするのがいいんやろ？」
お互いの家族の住んでいる場所も違うので、まずは場所選びに困る。
龍「中間地点ってなったら、関西になるけどなー」
「そうやんな」
龍「みんな休みの日って考えたら、土日がいいよな」
「そうやねー。わざわざ休み取ってもらうのも申し訳ないしな」
龍「あ」
「ん？」
そういえば、と龍友は何かを閃いた様子。
龍「りっくん来る時あるやん」
「あー、春休み？」
龍「その時に合わせてもらえへんかな？」
3月の終わり頃に、2泊3日で弟と義母が遊びに来ることになっていた。
それに合わせて妹夫婦も遊びに来ると言っていたので、龍友の母と妹、そしてAの父も合わせられないかと考えた。
「ちょっと聞いてみようか」
時刻は午後10時ごろ。
夜分にと思ったが、2人はそれぞれの家族に確認を取ることに。
「あ、まーちゃん、ごめん遅くに」
すぐに義母に聞いて父親に確認してもらうと、可能だということだった。
「急遽で申し訳ない」
『そんなん気にせんでいいけん』
楽しみにしとく、と義母。
おまけに場所まで決めてくれるということで、感謝しかなかった。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 136人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：べてぃ。 | 作成日時：2021年7月7日 17時
