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龍「水溜めるん」
「そうやね」
龍「Aちゃんは汚れちゃうから離れてて？」
「なんか今日犬みたいやな(笑)」
龍「え？」
水の音で聞こえない、と龍友。
「何でもないよー」
そう言って、ちょうど水が溜まったシンクにブリーチを投入する。
「こっちも一旦放置やな」
龍「次はどこするん？」
「クローゼットを整理したかってんなー。いらん洋服とか捨てたい」
龍「じゃあ一緒にしよ」
こうして龍友はまたAより先に、Aの衣類が収納してあるクローゼットに向かう。
「よーし、気合い入れてやろうか」
龍「いらない服捨てるん」
「捨てる」
龍「じゃあ僕が出しているかいらんか聞くから、Aちゃん受け取って仕分けして？」
「はい(笑)」
龍「何で笑うん(笑)」
「私が始めたことなのに、めっちゃ張り切るけん面白くて(笑)」
龍「そんなんAちゃんのためなら張り切るよ(笑)」
こうして龍友がひとつずつAの洋服を出して、それを仕分けすることに。
龍「これは？」
「それ最近着てないなー」
龍「可愛いけど」
「んー、一応残そうかな」
龍「じゃあこれは？」
「それはいる」
龍「これは？」
「それはもう着ないかなー」
いちいち自分に洋服を当てて聞いてくる龍友を見て、笑いを堪えつつ作業は進んでいく。
龍「これは無しやろ」
「え、ありなんやけど」
半分くらいまで来たところで、龍友が突然判断権を奪おうとする。
龍「ちょっと露出度高くない？」
「でも時々着てるもん」
いります、と奪い取って仕分ける。
龍「これはいるやろ」
「それはずっと着てないからいらん」
龍「難しいなー(笑)これはいる？」
「ん、それはいる」
お気に入りやねん、と受け取る。
龍「Aちゃんってこういう大掃除時々したい派なん」
「まぁできる時にね？絶対この時期にってのはないけど」
龍「まぁ忙しいからな」
これはいらんかな、と変わらず龍友から服を受け取る。
「服はすぐ増えちゃうし、もっと頻度増やしたいけどね」
龍「確かになー」
「あ、これ懐かしい」
龍「これ着てデートしたやんな」
「したなー」
龍「懐かしいな」
ってことはいるやろ、と言う龍友に、いらん、とA。
龍「え、思い出の服なのに(笑)」
「だってずっと着てないし(笑)」
写真があるからいいやん、とA。
こうして1時間ほど仕分け作業や袋詰めに時間を費やした。
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作者名：べてぃ。 | 作成日時：2020年4月17日 23時
