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龍「たっだいまー」
気付けば2時間も爆睡し続けている2人のもとに、珍しく酔っ払った龍友が帰ってきた。
龍「浮気現場やー(笑)」
1人テンションの違う男が、寄り添って仲良く眠る2人の写真を収めている。
「うるさっ...」
裕「んー...寝てた...」
「30分経ったん...」
裕「もっと経ってるわ」
龍「何2人でイチャイチャしてんねん！」
「うるさいって...近所迷惑やから」
龍「うち防音やねんけど？」
「そういう問題ちゃうわ...」
うるさすぎ、と言っているが、時刻がもう深夜1時を回ろうとしている。
裕「あかん...帰る」
「え、帰るん」
裕「彼女怒ってんのにほんまに帰らんのはあかんやろ」
「それもそっか(笑)」
裕「この酔っ払いはAちゃんの出番やで」
「無理やってー...」
明らかに酔っ払った顔をしている龍友を見て、思わず深くため息をつく。
龍「裕太くん帰るんやったら、一緒にタクシー乗ろうや」
裕「は？何言ってんねん」
龍「なぁAちゃんカラオケ行こうやー」
「は？何言ってんの」
龍「なぁお願い」
「嫌やし...もう遅いのに」
龍「明日休みやって言ってたやん」
「何で知ってんねん」
変なスイッチが入ってしまった龍友を見て、Aは裕太に助けを求める視線を送る。
裕「俺は知らんで(笑)」
龍「なぁ、僕も休みやし行こうやー」
「眠いねんけど...」
龍「じゃあ寝ててもいいから行こうや」
「なぁ、ゆうぴー」
裕「俺は行かんし帰るって」
「嘘やん」
龍「なぁ、チューしてもいい？」
寝起き可愛い、とマイペースに酔っ払っている龍友。
裕「したらええやん(笑)」
「うわ、嘘やろ？ちょ...」
Aに許可を得ようとしたはずなのに、裕太の一言で唇が重なった。
裕「長いわ(笑)」
もうやめとけって、と龍友を引き剥がす。
「最悪」
裕「龍友くん、Aちゃん割とガチでキレてんで(笑)」
龍「ごめんな？」
「ん...もうわかったから。じゃあカラオケ行こう」
Aはこの恥ずかしさをどうにか処理すべく、龍友の誘いに応じることに。
こうして3人は同じタクシーに乗り込み、裕太の家に行く途中にあるカラオケ店で降ろしてもらった。
「はい、好きなだけ歌って？」
飲み物の注文を終えると、早速デンモクを手渡した。
龍「Aちゃんとカラオケって初めてやな」
「昔みんなで行ったやん」
龍「2人でってことやん(笑)」
「あ、そういうこと」
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作者名：べてぃ。 | 作成日時：2020年4月17日 23時
