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裕「女の人の力じゃ支えるの大変やし、しゃーなかったって今ならわかる」
「でもよりによってなんで元カレなんって、思ったんやろ」
裕「そりゃそうやろ」
「ゆうぴ、ごめんね？」
裕「俺こそごめん。Aちゃんのこと何も考えてなかった」
仲直りしたい、と素直な裕太を見て、Aは距離を縮めて座り直した。
「私もしたい」
裕「ん...じゃあ仲直りな」
はい、と両手を広げる裕太に迷わず飛び込んだ。
「寂しかったっちゃけん...」
裕「俺も」
「珍しく素直やん」
裕「ほんまにそう思ってたんやから、たまにはええやろ」
茶化すな、と裕太が言えば、こちらもいつもの調子を取り戻してきた様子。
「なぁ、ご飯食べたん？」
裕「食べてへんよ。家帰って15分で追い出されてんもん」
「そりゃ大変やったなー？」
よしよし、と子供扱いで頭を撫でれば、腕を払い除けられる。
「もう(笑)仲直りのご飯何がいい？」
裕「当ててみて？テレパシー送るから」
「オムライス」
裕「おー、やるやんけ」
よしよし、とAの真似をして頭を撫でれば、裕太がしたように払い除けられた。
こうして早速リクエストに応えてオムライスを作り始めた。
「それにしてもシロちゃんもなかなか怖いねんな(笑)」
裕「Aちゃんくらい怖かったで？」
「そんなら可愛いもんやん」
裕「アホか(笑)」
鬼やで鬼、と裕太はいつも通りソファーでくつろいでいる。
「言い付けるで(笑)」
裕「ほんまやめて、笑えへん(笑)」
「笑ってるやん(笑)」
お皿取って、とAが言えば、慣れた手つきで食器棚からお皿を3枚渡す。
「龍友の分はないから2枚でいいで？」
裕「あ、そうなん」
「今日はご飯行ってるから」
遅くなるんちゃうかな、とA。
裕「ふーん」
「何？」
裕「ちゃんと仲良くやってるやんと思って」
「仲良くやってますよ？」
そちらに負けないくらい、といつもの調子で茶化す。
こうして2人は手を合わせて食事をとる事に。
裕「映画撮り終わったん」
「この間日本でのシーンも無事撮り終わったで」
裕「公開いつやっけ」
「12月くらいかな？」
裕「早くない？」
「私もそう思ってる」
すごいよなー、と他人事のような言い方をする。
裕「カムバックもうすぐちゃうん」
「そうやなー」
裕「予告の動画見たで」
「あんた私のこと大好きやな？」
裕「調子乗ってんなよ(笑)」
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作者名：べてぃ。 | 作成日時：2020年4月17日 23時
