(Ⅹ)年上彼女と同棲する方法 (ページ37)

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仲が良いページ37

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「来たよー」

龍「お、待ってたよ」

「顔赤いけど(笑)」

龍「だって待ったもん(笑)」

「ごめん、気になって少しキッチンの掃除しちゃったから(笑)」

龍「汚れてた？」

「ん、少し」

そんな会話を交わしながら、Aは湯船に一緒に入る。

龍「僕が汚したかな」

「多分ね(笑)」

龍「えー、気付いてへん(笑)」

ごめんね、と龍友が言えば、いいよ、とA。

「なんかいいな」

龍「ん？」

「仕事終わって帰ってきたらさ」

龍「うん」

「龍友くんがご飯作って待ってくれてるの、幸せやん」

少し照れ臭そうにそう言うと、龍友も恥ずかしそうな様子。

龍「僕もAちゃんがそうしてくれてた時嬉しいで？」

「ん、なんかその気持ちがわかってきた」

龍「外でデートするのもいいけど」

「うん」

龍「帰ってきたら待ってくれてるっていいな」

「ん、そうやね」

龍「そういう時間も大事にしたいな」

「賛成」

Aがニッコリと笑えば、龍友もつられて笑顔になった。

こうして2人にはすっかり平穏な日々が戻った。

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あれから1週間ほど、2人はまたいつもの日常を過ごしていた。

Aが早めに帰宅した日に、家でゆっくりくつろいでいると、一本の電話がかかってきた。

「もしもし？シロちゃん久しぶり」

『Aさん、この間はすいませんでした』

ご迷惑おかけして、と裕太の彼女が電話をかけてきた。

「全然平気やで。大丈夫やった？」

『次の日は死ぬかと思いましたけど、なんとか生き延びました(笑)』

「それはよかったわ(笑)んで今日はどうしたん？」

『いやその、裕太をそっちに送りました』

「え？どういうこと？」

突然そんなことを言われて戸惑うAに、裕太の彼女は続ける。

『私あの日意識朦朧としてたし、しばらく忘れてたんですけど...なんかふと思い出して』

「うん...」

『裕太に聞いたら、すごい怒ってAさんと絶交したとか言うから』

「あー...うん」

そうやな、と少し気まずそうなA。

『私が酔って帰ったから、Aさんが酔わせたって思ってたみたいで』

「まぁ...嘘ではないし」

『だから全部話したんです。私Aさんが悪者になってるのがすごく嫌で、さっき怒っちゃって』

「え？」

『悩んでた原因も全部洗いざらい話したんです。そういう経緯であの日は付き合ってもらったって』

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