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「ん...そうやんな」
ごめんね、と思わず視線を逸らす。
龍「許さないから...お仕置きな？」
「ん...」
龍「一生...離れんとって」
「え？」
龍「離れたら、ほんま許さへんで？」
「龍友くん...」
龍「好きやで、Aちゃん」
そう言って龍友はそっと口付けた。
そのままAは龍友の胸に身を寄せる。
「正直言っていい？」
龍「どうしたん？」
「振られると思った...」
Aは龍友にギュッと抱き付くと、龍友もそれに応える。
龍「そんなことできるわけないやん」
「でも私が隙を作っちゃったから...」
龍「僕はそんなこと言ってへんやん」
「ん...」
龍「誰かに言われたん？」
「ん...まぁ」
龍「誰がそんなこと言ったん」
少し体を離して、不思議そうにAの顔を覗き込む。
龍「裕太くん？」
「ちゃう...」
龍「じゃあ誰が言ったん」
「龍友の隣によくいる人...かな？」
龍「あいつか！」
Aちゃんに余計なこと言って、と龍友。
龍「そう言われればそうかもしれへんけど」
「うん」
龍「それでも相手のこと好きやったら...そりゃ隙見つけようとするやん」
気持ちわかる、と苦笑いの龍友を見て、Aは不思議そうな顔をする。
龍「Aちゃんと付き合う前、僕もそうやったもん。どっかで隙がないかなーって思ってた(笑)」
「そうなん？」
龍「男なんてそんなもんやって(笑)」
そう言ってAに頭をポンポンと撫でた。
龍「これからどうする？うちに帰るか、ここに僕が泊まるか」
どっちがいい？、とすっかりいつも通りの龍友に戻っていた。
「チビたちいるんやから、寂しがるやん」
龍「そうやんなー」
「帰ろ？」
Aが龍友の顔を覗き込むと、龍友が少し諦めたように笑ったように見えた。
「あかんかった？」
龍「いや、あかんくないで？」
「じゃあ何でそんな顔するん」
龍「Aちゃん殿と若のことになると、すっかりお母さんの顔やねんもん(笑)」
僕負けてるわ、とAの手を取って立ち上がった。
「そんなことないけどなー(笑)」
行こうか、とAは荷物をまとめて龍友のマンションへと戻った。
戻って早々に龍友の入浴を待って、2人はベッドに入った。
龍「Aちゃん」
「ん？」
龍「好きやで」
「ん、私も好きやで？」
龍「じゃあ...今夜は頑張るかー(笑)」
こうして甘い夜を過ごして、お互いに寄り添って眠りについたのだった。
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作者名：べてぃ。 | 作成日時：2020年4月17日 23時
