__1時間__ ページ23
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今日は仕事行かん、と眠り続けようとするA。
龍「それはあかん...(笑)」
思わず笑いが出てしまいつつも、Aの頬を撫でたり、耳にキスを落としてみたりと、あの手この手でAを起こそうとする。
「もう...嫌だ」
龍「仕事行かないとー」
「ん...寝たまま行くもん」
至って真面目な様子のAに龍友はさらに笑いつつ、必死に起こし続ける。
「んー...」
龍「今日からまた撮影やろ？」
「ん...そうやけど」
龍「起きよ？一緒に朝ごはん食べようや」
「ん...わかってるけど」
でも眠いもん、とA。
龍「僕のせい？」
「そうに決まってるやん...」
龍「ごめんって(笑)」
起きようやー、と首元をくすぐると、ようやく目を覚ましてきたAと目が合った。
龍「おはよう」
「ん...おはよ」
龍「寝てるとこめっちゃ無防備やん」
「防備して寝るやつおるん...」
おらんやろ、としかめっ面で言えば、また龍友の顔に笑顔が溢れた。
こうしてAが起き上がると、龍友も一緒にリビングに移動した。
龍「迎え何時？」
「あと1時間くらいかな」
龍「昨日買った朝ごはん食べようか」
「ん、そうやね」
温めるね、とレンジに惣菜を入れると、お湯を沸かして即席スープを作る。
龍「Aちゃん」
いつのまにか真後ろに来た龍友がAをそっと抱きしめると、Aは龍友の頬に自分の頬を寄せた。
「ヒゲ痛い...(笑)」
龍「ごめんって(笑)」
「いいけど(笑)」
動きにくい、と言いながらマグにお湯を注いでスプーンで混ぜる。
龍「好きやで...Aちゃん」
「ん、私も好きやで？」
龍「昨日意地悪してばっかで言ってへんかったなーって」
「ほんまやわ」
龍「そんな怒らないでって(笑)」
ごめん、と言いながらAの後ろをついて回る姿は、すっかりいつも通りの様子。
「「いただきます」」
2人で仲良く手を合わせて朝食を食べる。
龍「ん、おいしい」
「やな」
龍「次帰ってきた時さ」
「ん？」
龍「Aちゃんの手料理食べたい」
「そうやなー。こっちにいると自炊しないもんな(笑)」
なんか作るよ、と微笑みかければ、龍友も自然と頬が緩む。
「そんなニヤニヤしてたら、口の中のものこぼすで？(笑)」
龍「こぼさへん(笑)」
今日も2人には笑顔が絶えないらしい。
あれこれ話しながら食事を終えると、もう残り時間は30分ほどになっていた。
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作者名：べてぃ。 | 作成日時：2020年4月17日 23時
