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「私...今は龍友くんと付き合えへんって思ってん。龍友くんはAちゃんの好きなように、っていっつも言ってくれるけど、その優しさすら痛いねん...何も彼女らしいことできへんし、他の男のとこに、しかも仮にも元彼の家に居座るなんて、ありえへんやろ」
裕「そんなことないって」
「あんねん。あかんやろ、そんな中途半端なこと」
裕「今は仕方ないやん。時間が解決してくれんねんから」
「それに、心配かけたくないし、こんな姿見せたくない。龍友くんはしんどいこと何でも言ってって言ってくれたけど、こんな姿見せたくないねん、私は。やから...辛いけど、離れたい。心が追いつかへんねん...」
そう言って、泣き出してしまった。
裕「わかったから...もう何も言わんから、もう寝よう？な？」
そう言ってAをきつく抱きしめた。
しばらくすると、泣き疲れて眠ったAの寝息が聞こえる。
胸元を覗けば、子どものようにスヤスヤと眠っているAの寝顔があった。
裕「Aちゃん...」
頬に少し残っていた涙を拭う。
結局裕太にとっては、なかなか寝付けない夜となってしまった。
翌朝、ほとんど寝付けなかった裕太が先に目を覚ます。
Aは今日はオフだと知っていたので、起こさぬように離れようとすると、Tシャツの胸元をギュッと掴まれていることに気づいた。
その手をゆっくりと解こうと試みると、Aが気付いてしまい、余計にギュッと握られてしまった。
このままでは仕事に遅れてしまうと思い、仕方なくAに声をかけることに。
裕「Aちゃん、仕事あるから...離して？」
眠たい目を必死に起こしながらそう言うが、Aは動く気配がない。
裕「Aちゃん」
そう言ってまた、手を解こうとすると、Aが眠ったまま泣き始める。
「やだ...っ...行かんで...」
誰に言っているかわからないが、ハッキリとそう言ったのが聞こえ、裕太は動けなくなってしまった。
裕「ごめん...おるから」
そう言ってきつく抱きしめると、しばらくしてAは泣き止んでいつも通りの寝息が聞こえてきた。
しばらくするとAの手の力が緩んだのがわかり、裕太はそっと解いてベッドを出ることができた。
時刻を見ると、完全に遅刻してしまう時間になっていたので、慌ててマネージャーに連絡を入れた。
こうして裕太は仕事に向かって家を出た。
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べてぃ。(プロフ) - a0217kさん» コメントありがとうございます。亀更新が予想されますが、これからもどうぞよろしくお願いします(^^)もうしばらくお待ちください！ (2019年10月7日 23時) (
レス) id: adc0117cbb (このIDを非表示/違反報告)
a0217k(プロフ) - 更新楽しみに待ってます (2019年10月7日 22時) (レス) id: 76ac5f2d97 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：べてぃ。 | 作成日時：2019年10月7日 19時
