__心身__ ページ38
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翌日、Aは再び韓国に渡り、空港でも気丈に振る舞って仕事をこなした。
その翌日にはまた、国際空港にやって来ていたAを、変わらず記者やファンが見送ってくれる。
定位置で立ち止まり、一礼をして手を振る姿もだいぶ様になってきた。
数人のスタッフとマネージャーに囲まれ、いつも通り搭乗手続きなどのためにカウンターへと向かっていたその時だった。
1人の男性が執拗に写真を撮ろうとAに近付こうとしてきた。
突然のことで、男性スタッフ達が必死に阻止して事なきを得たが、Aの顔色は悪く、2人がかりで両側から支えてもらってやっと歩けるような状態になってしまった。
『大丈夫ですか？特別待合室を手配してもらいました。搭乗までずっと、個室で過ごせますから』
「大丈夫です。そこまでひどくないですよ(笑)」
ちょっとびっくりしただけ、と気丈に振る舞うAを見て、スタッフ達も胸を痛める。
前回の帰国から、同伴するスタッフを増やしておいてよかったと、不幸中の幸いにすがるしかなかった。
後から話を聞けば、例の男は所謂ただのミーハーで、一度Aと写真を撮りたかっただけだと警察の事情聴取で話していたとのこと。
反省もしているし、過剰なファンではなさそうとの見解だったと報告を受けた。
Aは無事日本に到着し、事務所へと戻ることができたが、スタッフの誰かが片時も離れられないような精神状態だった。
マネージャーを中心に終始付き添ってもらい、Aは自分のMVの打ち合わせや振り入れなどのリハーサルに臨んだ。
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「Aちゃん！」
だいぶ気持ちも落ち着いたころには、もう夜21時になっていた。
事務所の指示で、ジェネの仕事が終わるまで待っているよう言われ、韓国のスタッフ達とともに雑談をしていた時、誰かが慌てて入ってきた。
「ゆうぴ！」
裕「ごめん、遅なった...」
そう言ってAをそっと抱きしめた。
「平気やって(笑)」
裕「聞いた時心臓止まるかと思ったわ」
「大げさやん(笑)」
裕「うっさいわ、アホ」
黙っとけ、とAをきつく抱きしめる。
「ごめんって...ありがとう」
そう言って抱きしめ返すと、初めて日本について来たスタッフの1人が、裕太が彼氏だと勘違いしたようで、会話が聞こえてくる。
「違います(笑)親友です」
そう韓国語で返せば、その場は少し和やかになった。
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べてぃ。(プロフ) - a0217kさん» コメントありがとうございます。亀更新が予想されますが、これからもどうぞよろしくお願いします(^^)もうしばらくお待ちください！ (2019年10月7日 23時) (
レス) id: adc0117cbb (このIDを非表示/違反報告)
a0217k(プロフ) - 更新楽しみに待ってます (2019年10月7日 22時) (レス) id: 76ac5f2d97 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：べてぃ。 | 作成日時：2019年10月7日 19時
