22. 水曜日と徹 ページ22
*
「んー」
及川「おはよ」
ゆっくりと目を開けると
徹が笑顔で私を見ていた。
あれ、ここ 私の部屋だよね。
「…えッ!?」
及川「なに?」
「びっくりするじゃん」
なぜか平然とした顔の徹が
私のベットの中に入っている。
慌てて徹の胸板を押すが
意味もなく腕を掴まれた。
「ちょっ…」
及川「A、ゲット!!」
「こら、離せ!!」
体を引き寄せられて
徹の腕に包まれる。
至近距離すぎる状況に
心臓が鳴り止まない。
及川「あったかい、このまま寝よ」
「…無理だって!!」
及川「なんでよ、照れちゃってるのかなー?」
照れてるよ、悪いか。
徹の言葉が図星だったので
言い返せずに下を向いた。
及川「顔 上げてよ」
「…ヤダ」
及川「ほら、上ーげーるッ!!」
顔を持ち上げられて
徹と思いっきり目が合う。
綺麗な顔が近くにあって
さらに恥ずかしさが増した。
及川「…A」
「顔 赤いのは徹のせいだからね」
及川「ああ、ホント可愛い」
徹と私の唇が軽く触れる。
ハッとして徹を見ると
耳まで真っ赤になった。
「今、キスした?」
及川「うわあああッ、ごめん」
さっきまでの威勢は
どこへいったのだろうか。
徹は赤い顔を隠しながら
私に何度も謝った。
「キスなんてふざけてしちゃダメだよ」
及川「…はい」
「徹って よくキスしてくるよね」
及川「…」
子犬のような顔で徹が
私を見てシュンとする。
頭を優しく撫でてやると
私に向かって微笑んでくれた。
私と徹の水曜日。
*
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メイプルシロップ - 木兎さんが可愛い〜!/////// (2021年2月11日 11時) (レス) id: db3e49fc2a (このIDを非表示/違反報告)
ウェイ - ヤンバイ木兎さん可愛すぎ…澤村さんやっぱりオトン…黒尾さんイッケメン…及川さんあざと可愛いすぎる…牛島さんカッコよ好き…ニロもう惚れる← (2020年3月30日 15時) (レス) id: e978eba9a3 (このIDを非表示/違反報告)
リラ - 最初の木兎のガオッのところでキュン死しました← (2020年1月27日 16時) (レス) id: bf4ba58290 (このIDを非表示/違反報告)
もん - 主将組の中に北さんと茂庭さんを追加してもらえませんか〜?? (2019年5月4日 20時) (レス) id: 0ed9dde50c (このIDを非表示/違反報告)
粉薬X(プロフ) - ジュンカッカさん» いいの大連発!!ありがとうございます、たくさん褒めてもらえて私は満足です(´∇`) (2019年4月17日 13時) (レス) id: 87871b4e7f (このIDを非表示/違反報告)
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