20. 火曜日と光太郎 ページ20
*
木兎「A、大変だ」
「どうしたの?」
木兎「俺は今から風呂に入る」
「うん?」
何が大変なのか全くわからない。
光太郎の様子を伺うと
真剣なことだけはわかった。
「入ってきなよ」
木兎「ダメだ、一緒に入る」
「…は?」
驚いて光太郎の顔を見る。
目がキラキラしていた。
やめてくれ、私が悪いみたいだ。
「な、何で?」
木兎「…たまには誰かと入りたい」
「他の人 誘ったら?」
木兎「…女の子がいいッ!!」
返す言葉が見つからず
私は顔を曇らせる。
ちょっと待ってろよ、と言われ
待つと光太郎がすぐに戻ってきた。
「まって、ちょっと え?」
木兎「これはな、水着だ」
「…だろうね」
かなり強引に脱衣所に連れ込まれ
仕方なく水着に着替える。
お風呂に入ると光太郎が
こちらを見て手を振った。
木兎「俺は嬉しいぞ!!」
「私は早く出たい、です」
木兎「何でそんなこと言うんだよー」
お互いに洗い終わって
今はお湯につかっている。
この状況は許されるのだろうか。
「光太郎はさ、緊張しないの?」
木兎「えっ」
「…もう出るッ!!」
私は耐えられずに立ち上がり
急いでお風呂から出た。
光太郎のたくましい体にしか
目がいかず もう限界である。
「いや、混浴とかダメだろ…」
そう呟いてから体を拭き
服を着て脱衣所を出る。
後ろからものすごい速さで
光太郎が追いかけてきた。
「ビショビショだよ、風邪ひく」
木兎「Aが置いてくからッ」
「ごめん、髪の毛乾かしてあげるね」
光太郎が笑顔で私に飛びついた。
重みでべシャリと倒れ込む。
私と光太郎の火曜日。
*
424人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
メイプルシロップ - 木兎さんが可愛い〜!/////// (2021年2月11日 11時) (レス) id: db3e49fc2a (このIDを非表示/違反報告)
ウェイ - ヤンバイ木兎さん可愛すぎ…澤村さんやっぱりオトン…黒尾さんイッケメン…及川さんあざと可愛いすぎる…牛島さんカッコよ好き…ニロもう惚れる← (2020年3月30日 15時) (レス) id: e978eba9a3 (このIDを非表示/違反報告)
リラ - 最初の木兎のガオッのところでキュン死しました← (2020年1月27日 16時) (レス) id: bf4ba58290 (このIDを非表示/違反報告)
もん - 主将組の中に北さんと茂庭さんを追加してもらえませんか〜?? (2019年5月4日 20時) (レス) id: 0ed9dde50c (このIDを非表示/違反報告)
粉薬X(プロフ) - ジュンカッカさん» いいの大連発!!ありがとうございます、たくさん褒めてもらえて私は満足です(´∇`) (2019年4月17日 13時) (レス) id: 87871b4e7f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ