らくだい魔女 最後にさけぶ

2・続き ページ2

「王位継承者という肩書きがあり、それをけなすことはできない｡」


誰がそんなこと言った⁇


王族でなければ、幸せだっただろうと、運命を憎んで、自分の何がいけなかったのだろうと、自分を責めた。


争いとは人々の悲しみや憎しみ、恨みや妬みが詰まった何とも愚かな事だ。


けど、避けようがない。






部屋の中でただ過ごすだけの私｡


時計がうっとうしくてたまらなかった｡


たまに、未来のためにと勉強をさせられた｡


でもそれも、暇だったからそつなくこなせた｡


小学時代､ビリだったおもかげもなく


自分でも、あの明るい性格はどこへやら､


1人称もいつしか私に変わっていた｡


そういえば､セシルは姫さまのアイデンティティー

がなくなったって騒いでたっけ｡


誰かが死んだ


あの重臣が死んだ


もう何も思わなかった｡


かわいそう､なのかもわからなかった｡


私は私のことをかわいそうだと思った｡


自分のためにと命を張った人たちのことを


かわいそうとすら思えない自分が嫌になった｡


すべてのことが勝手に進めばいいと思った｡


なるようになってしまえ､と｡


何もかも嫌になってからふと考えた｡


私の居場所はあるのだろうか｡


わざわざ死ぬのはめんどくさい｡


生きられる場所があるならば探そうと思った｡


全部、暇だからだ｡


しばらく嫌になって見なかったからどこへやったかなと


机の中をごそごそと探って､


ギラギラの手鏡を見つけた｡


見たくなかったこの顔｡


金色の髪｡


パパ｡

魔界｡


ふと､カルガバールの声が頭の中をこだまする｡


魔界ではこの髪は、英雄の印｡


こちらの世界では、呪われた髪｡


ふと思った｡


私の居場所はここじゃないかもしれない。


暇で暇で仕方ないならば､


魔界に冒険してもいいかな､と｡

続く  (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう

←I・最後にさけぶ

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキーナンバー

8

ラッキーアルファベット

X

ラッキー方角

西 - この方角に福があるはずです

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す