91日目の朝 [91days] (ページ3)

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Day2. ページ3

「んん～今日もいい香り～」

「お前また来たのか…」

ネロを筆頭にバルベロ、ヴァンノ、ティグレが部屋の中でディナーを楽しんでいた。

「作戦会議？」

「そうだ、ガキの来る所じゃねぇ。」

「話に興味はないからご飯だけ食べさせて！」
と言って椅子を勝手に用意して座る。
ヴァンノはため息をついて皿を用意してくれた。ネロは気にもとめない様子で話を進める。

「引き金を引くのは俺達じゃねぇ」

そう言って不敵な笑みを浮かべるネロ。
あーあ、巻き込まれたな、あのおかっぱ君。
頭の中で冴えない彼を思い浮かべながら同情してスプーンを口に運んだ。

「え…ヴァンノが…？う、そ…よね？」

アヴィリオから告げられた言葉は残酷なものだった。
ヴァンノが死んだ。
ネロがアヴィリオの胸ぐらを掴みあげる。
バルベロが静かに私を下がらせる。

「バルベロ…」

「…」

「連れていけ」

ネロの言葉にアヴィリオはただ無言で従った。

墓場にはヴァンノの死体しか無かった。

「やっぱりお前が…っ！」

「違うっ！」

ふたりが言い争ってる間にバルベロはヴァンノの目を閉じさせた。
彼の体は既に冷たくなっていた。

…しかも彼の墓の前だなんて…。

「あいつの死体を明日までに持ってこい。」

ネロが冷たくアヴィリオに言い放つ。

「お前は先に戻ってろ。」

「バルベロ…っ、私だって、ヴァンノの………」

「A。」

こんなときに限って彼は私の名を呼ぶ。

「ずるい…」

せめてもと思い彼を睨むがバルベロには全く効果がないようだ。