91日目の朝 [91days] (ページ12)

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Day10.(前半) ページ12

アヴィリオが船でコルテオと密会してることがバレた。

私は船では会ってないから罪には問われなかった。…アンジェロ兄さんこれのために私を…。

「見張るんじゃなかったのか」

「見張ってたよぉ！それホントにコルテオだったの？他人の空似とか」

「A。」

バルベロの鋭い声が胸に突き刺さる。

「俺が調べた。裏はあるんだ。

…アンジェロを庇うのか」

バルベロの目は冷たく疑いの視線を真っ直ぐ私に突きつけてくる。

「バ、ルベロ…」

バルベロは静かにアヴィリオに銃を向ける。アヴィリオは顔には出てないものの焦りが伝わる。

「や、だ。ねぇ、ファミリー内で争い、もう見たくないって…フィオねぇも言ってたじゃん…。」

思わずその場に崩れ込む。アヴィリオは黙ったままでバルベロはひきがねにてをかける。

すんでのところで

「待ってくれ！！！」

「……こるて、お…」

コルテオがやって来た。

ネロはアヴィリオに銃を渡しお前がやれ、と言って部屋を去った。

みんな部屋を出ていく。

「ごめんね、二人共。」

「なんで、戻ってきたんだ…！！」

「電話があったんだ、アヴィリオが危ないから帰ってこいって。」

「それは叔父貴から？」

コルテオは頷いた。
あぁ、もう嵌められている。

「いやぁ、色んなことがあったね、この３ヶ月。二人共無事でよかった…。」

私は2人を交互に見て人差し指、中指、薬指を二回曲げる。そうして部屋を後にした。

抜け殻のように廊下を歩いているとバルベロとすれ違う。バルベロはきっと私を疑う。彼にとってはヴィンセントファミリーが一番だから。

目を合わせず横を通り過ぎると不意に腕を掴まれ引っ張られる。そしてバルベロの部屋へと連れていかれる。