Day9. ページ11
仕事を終えて本部へ帰ってくる。
ちょうど我々の話をしていたようで
「向こうのはどうだった？」
まぁた、下衆な話が好きだな、こいつら。
バルベロに視線を向けると彼はアヴィリオを軽く睨みつけている。
怪しんでるんだなぁ。
アヴィリオが部屋へ向かう途中何やら手紙を落とした。そこにはアヴィリオ宛ではなくアンジェロ･ラグーザ宛になっていた。
手紙の内容は復讐に手を貸すというものだった。あのとき家に来たのはヴィンセント、ネロ、ヴァンノ…確かにヴァンノは死んだ。
もしこれ通りに復讐しようとしているなら…いや、ネロは4人いたと言った。これを書いたのがその四人目とすると…？
一体…。
「A」
「ぅわっ！叔父貴どうしたの？」
「いや、そっちこそぼーっと突っ立っていたからな。」
とっさに手紙を隠した。
叔父貴なら、可能性としてありえるんじゃないか…？
「叔父貴…ネロの初仕事って覚えてる？」
「初仕事…？」
「そう。ラグーザって家？裏切り者の始末だったらしいんだけど」
「それがどうしたんだ」
「初仕事どうだったのかなぁーって。ネロはぐらかすんだもん」
身内にこんな嘘をつくなんて初めてだ。
いや、まぁ、嘘でもないけど。
「さぁな」
「またまたァ〜叔父貴もいたってネロ言ってたもん！四人で行ったって！」
さぁ、どうだ。
もし違ってもネロに嘘つかれたとすればいいだろう。
このカマに乗ってくれ…
「ネロのヤツそんなこと言ったのか…俺も行ったが詳しい話はできねぇなぁ。」
そう言って意地悪く笑う叔父貴。
決まった、こいつが手紙を出した主だ。
復讐を手伝う…これこそファミリーへの裏切りだ。何のために…？
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
久しぶりなので3話一気に投稿！します！
それにしても91days見てた人どんだけ居るんやろ…？
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作者名：上田 | 作成日時：2017年6月6日 23時
