君と満開の笑顔を！[A3!] (ページ8)

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本当の彼《至》ページ8

バクステネタバレあり…かも！

「ーーーはい、それはーーーで、ここをこうして…はい、」

電話に出ている彼はthe･できるサラリーマンって感じで。自分たちの知らない至さんを見たようで寂しかったけど、

「いつもその王子オーラ出してるんですか？」

電話を終えこちらに戻ってきた彼に尋ねる。

「王子オーラって…まぁ、基本はね」

ってことは私たちが知ってる至さんが本物でしかもレアなのではないか。そう思ったらなんだか頬が緩む。

「何ニヤニヤしてんの？…えっち」

と言いながら頬をつねられる。

「いひゃいです～！…なんか私たちが知ってる至さんはレアなんだと思ったらちょっと嬉しくて！」

「ふーん…」

そう言うと彼は先程までつねってた頬を優しく撫でるように手を添え顔をゆっくりと近づけてくる。

「じゃあもっと深い俺を…知る？」

大人の色気いっぱいで雰囲気だけで酔ったように頭がくらくらする。劇団で練習しているだけあって演技力は抜群だ。

「…演技うまくなりましたね！至さん！」

「…本気だったんだけどな…そんなとこも可愛いけど。」

そっぽを向いてぼそっとなにか呟いたようだったが私の耳には届かなかった。