エピローグ ページ35
「お疲れさん」
部屋から出るとゾムが立ってた。
「やりすぎやろ〜」
俺に抱き抱えられてくたくたなAを笑いながら言う。
「…俺が…、いや。」
どんだけ心配したと…。そう言おうと思ったが彼女はただ任務をこなしただけだから。それに…。
「流石に2時間正座説教は正直やりすぎたと思ってる。」
ひぇ…軽く引くゾム。
それでも、
「戻ってきてくれて良かった」
彼女のお腹のあたりに顔をうずめた。
「随分と仲がよろしいことで」
ケラケラケラと笑ってゾムは歩いていった。このときトントンは気づかなかった。死にかけのAがゾムに向かって口に人差し指を当ててしぃーっとしていたことに。
「いやぁ〜流石にとんちゃん嫌いになるとこだったよ〜」
目を覚ました私は隣に座る彼に笑いながら告げる。
「…いや、流石にすまんかったと思ってる…」
「2時間正座をすまんかったですませるのはどうかと思うなぁ〜」
「あの、まじで、すんません」
流石に死ぬかと思った。
「…で、聞きたいんでしょ。今までのこと。」
「あぁ。」
「えっとねぇ〜まずは……」
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作者名:上田 | 作成日時:2017年1月27日 10時