46話目(番外編三好中編) ページ2
嫌な予感がする。
彼は私の手を握ると早々と駆けていく。私も引きずられまいとついていくがどうもなれない靴では厳しい。
なんとかついていくとそこはなんとも見覚えのあるところだった。
「あの、三好さん…ここはいるんですか…？」
かっこよくいえば我々のアジトである。
「皆さんに一泡吹かせてみませんか？」
と面白そうな提案をされれば頷かざるをえない。
中へ入るとどうやら食堂が賑わっているようだった。おそらくジョーカーゲームをやっているのだろう。よく飽きないものだ。
ガチャ
三好が食堂のドアを開ける。
私はなんとなく入りづらくドアの近くで待機する。
周りを見渡すと、不意に神永と目が合ってしまった。いかん、神永だ。
すぐさま逸らすが彼の興味はこちらへ向いたようで
「三好ぃ〜！お前あんな子どこで見つけてきたんだよ〜！」
と言って立ち上がりこっちに近づいてくる。く、来るな…！田崎も興味深そうに近づいてくる。
ええい、もう訓練だ！これは訓練…どうにでもなれ！なりきるしかない！
「お嬢さん、あいつの女やめて俺のところなんてどう？」
「ふふっ、それより俺の方がいいと思うよ」
神永に田崎が社交辞令で口説いてくる。田崎に至ってはバラを1本マジックで出してくる始末。
「…あの、お誘いは嬉しいのですが…私は、三好さんのなので…」
とここで頬を赤らめる！
どうだ、三好も恥ずかしいだろう。こんな服と顔が不釣り合いな女にこうも言われては後々笑いもんになるはずだ。
ちらりと横目で見ると、今までに見たことないほどの不敵な笑みを浮かべていた。
「…だ、そうですので。僕らは今夜お楽しみなので邪魔しないでくださいね。」
と私の方を抱き、自室へ向かおうとする。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 39人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
上田(プロフ) - miaさん» 泣いてくださってありがとうございます！！(？)感動して頂けたなら嬉しい限りです！！！うわぁぁなんて嬉しきお言葉！！読んでいただきありがとうございました！！ (2017年2月13日 23時) (
レス) id: 41e6c32182 (このIDを非表示/違反報告)
mia - エンディング(振り向かない)で泣きました…この作品のおかげで今まで以上に三好くん大好きになりました！！ (2017年2月12日 21時) (レス) id: 2b0edad393 (このIDを非表示/違反報告)
上田(プロフ) - ゆきえさん» ありがとうございます！！更新遅くてすみません汗 ほんとですね！！ご指摘ありがとうございます！教えてくださって助かりました〜( ^o^)頑張ります！！ (2017年1月18日 19時) (レス) id: 41e6c32182 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきえ - ずっと読んでます！とても面白くて好きです。それでもしかしたらですけどオリジナルフラグ消えてないかもです…？更新が待ち遠しいです！（≧∇≦）応援してます！！ (2017年1月14日 0時) (レス) id: a382114b2a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：上田 | 作成日時：2017年1月7日 23時
