耳を塞ぎたくなるなら ページ3
退院後、初めての学校だ。
俺は会う人会う人に「大丈夫か?」と聞かれ、心配してくれて嬉しい気持ちとは裏腹に、だんだん腹が立ってくる。
植田圭輔(こんくらい大丈夫っつーの!)
入院はしたし、サッカーができなくなる程の怪我ではあったが、たいして痛くはなかった。
植田圭輔(まぁ…相手プレイヤーとの接触後、俺ちょっと意識飛んでたしな、、)
昼休みになり、暖かい日差しが差し込む教室で、
俺は机に突っ伏して考えていた。
植田圭輔(俺、サッカー部やめるべきなんかなぁ、、)
すると、俺を呼ぶ声が聞こえる。
声がした方を向くと、
サッカー部の、黒羽麻璃央、荒牧慶彦、鈴木拡樹、だ。
植田圭輔(なんだお前らか)
黒羽麻璃央「圭輔サッカー部やめちゃうの?」
植田圭輔「ん〜……」
俺は机に突っ伏したまま、適当に返事をした。
荒牧慶彦「僕やめてほしくないよ」
植田圭輔(俺だってほんとはやめたくない。でも、できないもんはしょーがねーだろ)
鈴木拡樹「マネージャーやればよくね?」
黒羽麻璃央「それがいいよ!別にサッカー部をやめなくたって〜、」
俺は麻璃央の声を最後まで聞かずに言った。
植田圭輔「いっやだよ!あんなポカリぶっかけてくるような奴と一緒にやるもんか!」
鈴木拡樹「あん時おもろかったよなぁww圭輔だけ頭からポカリ被っててwww服びしょびしょだったやんww」
荒牧慶彦「そのおかげで僕らあんまり濡れずに済んだよ
ね笑」
黒羽麻璃央「まぁ、もう〜少し、圭輔の身長があれば?僕らの顔にもかからずに済んだのにね〜?笑」
植田圭輔「ふざけんな。俺だけかかってたまるか」
そこでふと思う。あれ?
植田圭輔「…てか、つばさは?」
鈴木拡樹「あーーー女子にでも捕まってるんじゃな
い?笑」
植田圭輔「あーーなる、ほど、」
この学校のサッカー部はみんな顔がいい。
話しかけられた女子は他の女子から羨ましがられる。
歩いてるだけでギャーギャー言われて学校のスターだ。
植田圭輔「ま、俺を除いてだけど」(独り言)
俺がいなくたってサッカー部はこれからもちゃんと機能していくんだろう。
植田圭輔(それなら俺、いなくてもいいか、、)
俺はゆっくり窓の外へ目をやった。
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ネミ(プロフ) - 何故がツボに入りずっと笑いながら見てしまいました笑‼︎めっちゃ面白いので陰ながら応援させていただきます‼︎ (1月7日 0時) (レス) id: 01892156df (このIDを非表示/違反報告)
ここあ☕️🤍 - めっちゃ好き!ストーリーとにかく好きだ!笑あ、あと、くちまる楽しんでね! (12月28日 9時) (レス) id: 473ac9513d (このIDを非表示/違反報告)
めんだこ(プロフ) - みなさんコメントありがとうございます😭 (12月25日 9時) (レス) id: 0c72350dcd (このIDを非表示/違反報告)
ここあ☕️🤍 - 夜中でごめん!!話めっちゃ好きだ〜!!てか、ファン増えてる!おめでと! (12月23日 23時) (レス) @page5 id: 473ac9513d (このIDを非表示/違反報告)
ここあ☕️🤍 - めっちゃ遅なった!ごめん🙇♀️植ちゃんうちの学校来たら相当キャーキャー言われると思う(( (12月23日 23時) (レス) @page3 id: 473ac9513d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めんだこ | 作成日時:2023年12月20日 8時