愛情重ため飛鳥ちゃん

＊ ページ44

梅澤side




ツアー初日。


Aさん最後のツアー初日。。


飛鳥さんはAさんを待ってる。


Aさん元々人気者なのに、卒業前でもう後輩たちのAさん熱が凄いから、飛鳥さんの所に来れないのもしょうがない。



でもそんな飛鳥さんを見てると、最近の私の不安がどんどん深くなっていく。






·





飛鳥「もう、A来ないかな」



美波「えー、来ると思いますよ」



飛鳥さんの顔はゲッソリ。


もうこの状態になったら私たちではどうにも出来ない。

Aさんがいないと。


飛鳥さんのAさん愛はとんでもない。

そりゃファンの方にガチだと思われるよねってくらいにガチ感が出てる。





「あすかー？いるー？」



きた。


飛鳥「いるー」


いつもみたいに、ぶっきらぼうな振りをしてるつもりなんだろうけどAさんへの大好きが溢れてる飛鳥さんの顔は、正直ステージに立つ時よりも幸せそう。



「ごめんね、遅くなって」


飛鳥「うん。遅い」


「梅もごめんね。飛鳥うるさかった？」


美波「いやいや全然！私行きますね」



あの飛鳥さんの顔を見ると、Aさんがいるから乃木坂でいてくれるってことを痛いほど感じてしまって、苦しくなる。




「ごめんね。」


飛鳥「寂しかった」



行きますねなんて言ったけど、あのふたりが話すことがなんか気になって扉の外に立って盗み聞き。

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