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2日目。
ラスサビのシーン。
高校時代よく居た公園で生きてる私と幽霊のAが一緒に座る。
監督「このシーンは櫻井さん視点だと会話ができてて、齋藤さん視点だと独り言になってるという会話になります。」
「はい」
監督「ただそれに気付く描写は個人シーンで撮影するので、まずは櫻井さん視点の会話出来てるシーンを。音声は使わないので、齋藤さんスタートでちょっとぎこちなさそうにお話してもらっていいですかね」
飛鳥「はーい」
ちょっと恥ずかしいけど、こんなタイミングならいつもより素直に言葉を伝えられる気がする。
_本番ー!
飛鳥「私はね、ほんとに出会えてよかったなって思ってるの。世界中の誰よりもAに出会えたことに感謝してる自信ある」
「どうしたの笑」
飛鳥「だって、Aが幸せな気持ちで最後のMV撮影終わって欲しいじゃん。私の言葉でAが幸せになってくれるかはわかんないけど」
「幸せだよ」
「メンバーみんなのシーンはないけど、それぞれの期のみんなと一緒に撮影できたのほんとに嬉しかった」
Aは思いっきり笑うけど、私は独り言のシーンだから。
飛鳥「Aが楽しそうに撮影してる、ってだけで頑張れた。」
「なんか照れる。笑」
飛鳥「ずっーとそうだよ。11年間。」
「うんっ」
え、なんで泣くの。
わかんない。
Aが泣いたら泣いちゃうよ。
無理だって。
「飛鳥からもらった色んな言葉で私は頑張ってこれたよ。いつも私を認めてくれてありがとう」
飛鳥「ずるいじゃん、なんでよ」
_カットー!
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yurima(プロフ) - 夢さん» コメントありがとうございます!凄く嬉しいです!! (5月21日 16時) (レス) id: 387158348f (このIDを非表示/違反報告)
夢 - いつも楽しく読ませてもらっています!!更新、頑張ってください!! (5月21日 0時) (レス) id: b05a1258a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:yurima | 作成日時:2023年4月13日 20時