最強呪術師は東京皇国へ (ページ7)

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7話ページ7

東京皇国

『やっと着いた……』

街の風景は東京とは大違い
工場のような建物が立ちそびえており、沢山の煙がのぼっている

そんな風景をファンタジーの世界みたいと思っている私は、ここの国民からしたら頭のおかしい奴だろう

『さてと、大隊長会議が行われるのはどこ？』

そこめちゃくちゃ重要じゃね

場所知らないとか、行けないでしょ
来たばっかだけど帰りたい！！

街をふらふら歩く私
すると、

？「大丈夫ですか！？」

え？ふらふら歩いてるから声かけられちゃった！？

『え？あ、大丈夫………ﾃﾞﾊﾅｲﾃﾞｽ』

？「何か手伝えることありますか？」

黒髪の少年が優しい声で聞く
東京皇国にもこんなに良い子がいるのか

『…じゃあ、大隊長会議というのが行われる場所を案内してほしいです』

私がそう言うと目を見開く少年

『？』

？「あなたも消防隊員なんですか？」

『あなたも？』

？「申し遅れました！自分は第8特殊消防隊の森羅日下部です！」

ﾋﾞｼｯと背筋を伸ばした森羅が自己紹介をする

森羅日下部…
外国人なの？名字と名前逆じゃない？

『え〜と、特殊消防隊ではないんですけど、まぁ、ちょっと呼ばれてて』

森羅(呼ばれてて？伝導者絡みか？)

森羅くんの頭にはてなが見える
まぁ、特殊消防隊でない人が呼ばれる意味分からんよな

？「森羅どうした？出発するぞー」

お、めちゃガタイが良い
パワーありそう

森羅「桜備大隊長！」

大隊長と呼ばれるその人は桜備秋樽(ｵｳﾋﾞｱｷﾀﾙ)というらしい

森羅くんは桜備大隊長に私のことを説明する

桜備「お〜、だったら第8のマッチボックスに乗って行ったら良いじゃないか」

『え？大丈夫なんですか？』

桜備「なにがだ？」

『見ず知らずの人を乗せることですよ』

桜備「でも、あなたは困ってるんだろ？だったら乗せる以外ないだろ」

『………』

お人好しが過ぎる気がする…

桜備「どうする？乗ってくか？」

『乗らせて頂きます』