6話 ページ6
すごく嫌なんだけど…
知らない場所で寝泊まりとか、私、枕変わったら寝られないタイプよ
はぁ、今私すごい顔してる気がする
伊地知「何かありましたら連絡ください、応援を呼ぶことも可能だと思いますので」
『伊地知さんっ』
なんて気遣いのできる良い人なんだ
伊地知さんはミラー越しに笑顔で伝えてくれる
ファンサがすぎるて!
______
港
『伊地知さんありがとうございました!』
伊地知「いえ、仕事なので大丈夫ですよ」
伊地知さんはスマートにそう言う
『じゃあ、行ってきます!』
伊地知「行ってらっしゃい、お気をつけて」
____
伊地知さんと別れ船に乗る
船に揺られること2時間
暇!
周り人いないし!
船の中は人がおらず殺風景だ
東京皇国へ向かう人はいないのだろう
プルルルル プルルルル
電話?
【悟】
『もしもし』
五条《あ、Aー》
『どうしたの?』
五条《暇かなーって思って》
何で分かったん?エスパー??
『まあ、暇はしてたかな』
五条《やっぱり〜!僕たちは赤い糸で結ばれてるんだね〜♡》
『何言ってんの』
相変わらず脳天気な言い方で話す悟
船内に悟と私の声だけが響き渡る
______
『ありがとう悟、いい暇つぶしだったわ』
五条《僕が話したかっただけだし〜》
『フハッ、悟のそういう所結構好きだよ』
五条《ぇ、、ちょっ…》
急に口数が減る悟
『どったの?』
五条《ぃや、なんでもないよ》
『そ?じゃあまた電話するね、ありがとう』
五条《うん、また》
電話を切る
悟の声で騒がしいかと思っていた船内も、またシーンと静まり返っている
寂しさを感じながら私は船に揺られる
_______
五条side
五条「はぁ……あれはずりぃだろ…」
電話を切り、片手で顔を覆い顔を赤くした五条が言う
五条「あーあ、どうしよっかなぁ」
Aとの付き合いが長いとはいえ生徒だし、「好き」だなんて軽々しく言えるもんじゃない
五条「`ライバル`増えないと良いけどね〜」
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作者名:うどん | 作成日時:2024年3月21日 13時