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15話 ページ15

紅丸はどういうつもりだ?と声を低くして問うが、桜備は少しも怯むことなく続ける





桜備「新門 紅丸、大隊長は面倒な手続きがお嫌いだと聞いて直接来ることにしたのですが…」





新門さんは眉間にシワを寄せる



紅丸「勝手に来ちまった事は…まァいい、
だが伝導者の調査だか何だか知らねェが、俺達のシマを勝手に荒らされるワケにはいかねェ。

第七には第七のやり方がある」





勝手来たことはいいのね







桜備「伝導者は人工的に"焔ビト"を造り出している。次はこの町民がターゲットにされる可能性もありますよ」





桜備さんはそう伝えるが納得した様子がない第7の大隊長




紅丸「それは皇国の言ってることだろ?実際にその一味が人を"焔ビト"にしている所を俺が見たワケじゃねェ。

馬鹿正直に信じる気はねェんだよ」






森羅「俺は実際に見ました!!」





紅丸「皇国の犬が何を見たかなんて、こちとら知らねェんだよ。疑う事を知らねェ犬っコロの話なんざ聞きたくねェ」





森羅「疑うだけ疑って何もしねェ奴に言われたくないね」



森羅くん、中々好戦的じゃん
いいねぇ!喧嘩始まる〜?ワクワク((






でも、ここで喧嘩しても新門さんには敵わないなぁ

新門さんかなり強いと思うし




『森羅くん、喧嘩はやめておいたほうが良いと思うよ』




紅丸「…てめェは…」




新門さんと目が合う

いや、気まずっ





森羅「喧嘩ですよ!!こうなったら!!
第7の大隊長!!アンタ、最強の消防官なんだろ!?

強過ぎて消防官にするしかねェって、町の火消しを皇国に認めさせたんだろ!?


だったら今度は俺がアンタをぶっ飛ばして認めさせる番だ!!」




『フッ』

森羅くんは面白いな




紅丸「火事と喧嘩は江戸の華ってか?」



新門さんがそう言った瞬間




カンカンカンカン






「火事だァ!!火事だァ!!」





"焔ビト"ってやつ?





焜炉「若が縁起でもねェ事を言うから……」






紅丸「うるせェ…クソッ……俺が戻ってくる前に消え失せろ」




そう言い、暖簾をくぐり外に出る



私達も外に出る、桜備さんは帰るつもりはないようだ

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作者名:うどん | 作成日時:2024年3月21日 13時

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