14話 ページ14
森羅side
―――森羅くんは道を間違えちゃだめだよ―――
どういう意味なんだろうか…？
初めて会った時から、Aさんは何か俺とは違うものが見えている気がした
Aさんが会議で説明した呪霊？というやつかもしれないが、何か違う、悲しい過去を見ているようだった
初めて会ったばかりなのに勇気をくれる人
さっき見せた笑顔にﾄﾞｷｯとしたのはなぜだろうか
おそらく、Aさんはとても強い
俺では敵わないだろう
でも、できるなら、手を差し伸べられるなら、助けたいと思った
この気持ちは何だろうか……
＿＿＿＿＿＿
私たちは伝導者と名乗る白装束を追うため明日、第7が管轄している浅草に行くことになった
私は留守番をするつもりだったが、原国主義者であるAさんにもついてきてほしいと言うことで今、マッチボックスの中にいます
『原国主義者ってここでは言うらしいですけど、東京ではみんな私と同じですよ』
環「へ〜、そうなんですね」
茉希「Aさんがいた所ってどんなとこなんですか？」
『私がいた東京？まぁすごい都会…ビルだらけで酔うよ…』
森羅「人混み苦手なんですか？」
『まあね、幼少期なんて殆んど家から出たことないし、私が行ってる学校は郊外の方にあるから全然都会じゃないしね』
そうなんだと納得したように言う
＿＿＿＿＿＿＿
車に揺られ数十分後
浅草に着いた
浅草……？聞き流してたけど東京にもあるよね……
同じってこと？ま、そんなことないか――――
＿＿＿＿＿＿＿＿
そんな事あったわ
全く同じじゃん……
ﾎﾞｰｰと浅草の門を見ていると
桜備「A、行くぞ」
桜備さんと火縄さんには呼び捨て兼敬語を固定してもらった
茉希「A！行くよ」
茉希は同い年と言うことで仲良くなった
浅草の中は街のようになっていて、多くの人が住んでいるらしい
第7の詰所に着き、桜備さんが先頭で暖簾をくぐる
桜備「すみません…先程連絡した第八です
もう来ちゃいました……」
紅丸「あ？」
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作者名：うどん | 作成日時：2024年3月21日 13時
