笑顔、4つ目 ページ6
｢とまぁ、こんな感じでいま現状宝石が丘は廃校の危機に陥っている…。っておいおい月永〜？話聞いてたか？｣
『……私、月永Aは宇宙人にアブダクションされた為現在地球にはおりません。御用の方は後ほどどうぞ』
｢完璧に現実逃避してるねぇ、これは｣
突然の椚先生が自宅に押し入られてからあっという間に月日が流れて4月。
時期も微妙だったためか、2年生の残り数ヶ月の間は宝石が丘の空き教室を使って無理やり1年から2年までの基礎を叩き込まれ、放課後は声優としての仕事を学んでこいと放り出された
学年は2年生。え？なんで2年生からだって？引きこもり生活が長くて単位が足りず、留年したからさ！！
『とりあえず宝石が丘の現状は理解したんだけどさ先生。１個だけ苦情言ってもいい？』
｢んー？どうした？｣
『留年したからクラスが2年になるのは分かるけどさぁ、なんで私は今3年の範囲やらされてるの？？
編入まで半年もない時に2年の範囲を全て終わらせようとした時点でおかしいなとは思ってたんだけど』
｢あー、良いか？我が宝石が丘学園は名門中の名門！その倍率も物凄く高く、入学するだけでもかなり難関だ！そんな難関校に編入生徒が入れるなんて異例中の異例！特にお前は特例だからな…｣
『ようするに？』
｢一般生徒よりできることが多くて当たり前ってことだ。特にここは内部生徒同士での蹴落とし合いが激しいからな。
特例生徒のお前と後で紹介する20年振りに合格した女子生徒。嫉妬による格好の獲物ってことさ｣
『(生徒同士の蹴落とし合いに嫉妬、か…。結局どこに行っても私は争いから逃げられないのか)』
夢ノ咲にいた時の抗争時代、裏切り、粛清。沢山の仲間と最愛の弟が傷つき倒れたあの出来事を思い出し、ズキリと胸が痛くなる。
全てを忘れてしまいたいとは思わないけど、やっぱりトラウマは簡単に消えないものかと笑うしか出来なかった
今は宝石が丘の現状を打破する事のみを考えようと邪念を消すように頭を振り、意識を集中させようとすると不意にガチャりと屋上の扉が開かれた
｢すみません。荒木先生に屋上に来るように呼ばれたのですが｣
鈴のような透明感のある声のする方に顔を向けると、そこには扉からひょっこりと顔を出す女子生徒が立っていた
というか
『どなた？？』
Aが首を傾げると、同じく女子生徒も不思議そうにきょとんとした顔を浮かべる。
そんな2人の顔をみながら荒木は愉快そうに笑みを浮かべた
続く (更新停止中)
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リサ(プロフ) - 本当に面白いです！！続きをお願いします！ (2020年4月5日 16時) (
レス) id: 33cec44693 (このIDを非表示/違反報告)
零香(プロフ) - めっちゃ面白かったです!これからのオンエア!のストーリーも気になりますし、あんスタの方でも、何か面白いことになりそうですし、ワクワクが止まりません!更新、大変だと思いますが頑張ってください!応援してます。 (2019年9月17日 0時) (レス) id: c87e668401 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：狐うどん | 作成日時：2018年9月3日 23時
