それぞれのハロウィン ページ40
koiz
『こうちゃーん！トリックオアトリート！』
そう言いながら突進してきたのは伊沢さん。頭にはぴょこんと付けられた猫耳。以前とある会社とのコラボで頂いたものらしい。せっかくだから、といって付けたのだろう。
「でも伊沢さん、お菓子食べないでしょう？」
『雰囲気だけでも味わいたいんだよ。とりあえずお菓子無いの？』
「急に言われても…あ、チョコでも良いですか？」
『全然いいよ。流石こうちゃん！やっぱり持っていたか〜』
偶然にも俺のバッグの中には彼が好むビターチョコが数個入っており、それらを彼に渡すと子供のように喜んでくれた。
…俺よりも年上とは思えないほどに…(笑)
「そうだ、伊沢さん」
『ん？なにこうちゃん』
「トリックオアトリート？俺にも下さいよ〜」
『ん、いいよ。はいこれ』
そう俺の手に乗せたのは船が描かれたビスケット。これ、伊沢さんが嫌いな物じゃん。
え、てか用意してたの！？
勢いよく伊沢さんの顔を見ると、彼はニヤッと笑っていた。
『残念だったなこうちゃん。悪戯出来なくて』
「今年は出来ると思っていたのに…」
『ま、来年は頑張れよ？』
ポンと俺の肩に手を置いて彼は自室に入ってしまった。くっそ…来年こそは今年の分も合わせて悪戯させてもらいますからね…！
終
ーーーーーーーーー
ymiz
「伊沢さん、今年の仮装は何にします？」
偶然被った休みの日。僕と伊沢さんはソファに座りながらテレビを見ていた。
伊沢さんは『うーん、』と唸りながら手元のリモコンを弄っている。
「僕は狼男にしようかなって思っているんですどどうですか？」
『どうって言われても…まぁ山本は狼男よりも魔法使いの方が似合っているかもな』
「どうしてです？」
『見た目的にも狼っぽくないもん。魔法使いの方がしっくりくるし』
へぇ、なるほどね。見た目、ね。なら伊沢さんは…
僕は近くにあった猫耳を伊沢さんに付ける。
『ちょ、いきなりなに？』
伊沢さんはそう言って外そうとするがそうはさせない。彼の手を掴み、思い切りソファに押し倒す。彼は何が起きているのか分からような顔をしながら僕を見上げる。
『おい、なんのつもりだ「ねぇ伊沢さん」』
「伊沢さんは犬よりも猫に似ていますよね。性格も雰囲気も」
『だからなに…』
「狼にすぐ食べられちゃう可愛い生き物ですし」
『っ！ま、ちょ、やまもっ』
「僕が狼を選んだ理由、その身に教えますから。大人しく食べられてくださいね？」
終
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沐もく(プロフ) - うりのさん» そのお言葉だけでも嬉しいです！ワクワクに答えられるように頑張ります！いつでもリクは待ってますので気が向いたら是非！ (2020年11月3日 0時) (
レス) id: c403fa7950 (このIDを非表示/違反報告)
沐もく(プロフ) - ゆかり。さん» ほんとに嬉しいのです！ありがとうございます！ (2020年11月3日 0時) (レス) id: c403fa7950 (このIDを非表示/違反報告)
うりの(プロフ) - ごめんなさいリクエストじゃないです！CEO受けが大好きなのですが、いっつもワックワックしながら作品読んでます！いつかリクするかもです！ (2020年11月2日 23時) (レス) id: b85617cfab (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり。 - 沐もくさん» 喜ばせる天才だなんて…！ありがとうございます！！はい！リクエストはいつでも待ってます！！ (2020年11月2日 6時) (レス) id: b454d33225 (このIDを非表示/違反報告)
沐もく(プロフ) - ゆかり。さん» ゆかり。さんは喜ばせる天才ですか！嬉しいです！リクはハロウィンシリーズを終えてから書こうと思うのでもう少々お待ちください…！ (2020年11月1日 20時) (レス) id: c403fa7950 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沐もく | 作成日時：2020年6月16日 22時
