運が悪い話（triz） ページ4
trsk side
あぁ〜…また失敗してしまった…
ここ最近、また上手くいかないことが増えた。
寝坊、課題忘れ、クイズでは誤答の連発…
ここまで悪循環がまわるとは…最悪だ…
気分転換にでも、と大学の中庭辺りを散策してると、見覚えがある姿を見つけた。
相手は僕に気づいたのか、ゆっくりと僕に近づいてきた。
『やっぱり鶴崎だったか。珍しいのな。ここにお前が来るなんて』
「まぁ…ちょっと気分転換で来ました」
『確かにリフレッシュは大事だな』
「伊沢さんはどうしてここに？」
『俺はここの教授と話があってさ。中々こっちに来ないから迷いそうだよ(笑)』
「伊沢さんとこからじゃここ、遠いですもんね(笑)」
…彼は自分の調子が悪いとき、どうやって対処したんだろうか…
『鶴崎、もしかして何か悩みでもあるのか？よければ相談に乗るよ』
「いや、大したことないですよ〜」
『…誤魔化しなんて俺には効かないぞ』
なんで分かったんだろう…でもこの人に聞いてみるのもアリかもしれない。
「実は……」
そう思い、僕は伊沢さんに最近の僕自身の状態と近況を話した。
『そうか…今悪いルーティンに入ってしまったのか』
「そうなんですよ…ほんとに参ってしまって…」
『俺も同じような状態に陥ることなんてしょっちゅうだったな』
「そういう時はどうしてたんです？」
『無理に調子を戻そうとは思わなかったな。焦ると逆効果だし』
やはりそういうものなのか。
僕はどこか無意識に焦っていなのかもしれない。
『鶴崎は基本的に溜め込みやすいタイプだから余計に深く考えすぎてしまうのかもな』
『俺じゃ明確な答えは出せないかもしれないが後輩を放っておくほど非道な人間じゃないからさ』
『いつでも話は聞けるから些細なことでもいい。誰かに話すことが大事だぞ』
そう言って僕の頭を軽く撫でてくれた。
彼なりの慰め方なのかもしれない。
正直、そんな歳でもないし恥ずかしいのに、どこか彼の手は安心感があった。
『あ、ごめん。そろそろ行くわ。何もアドバイスしてあげられなくてごめんな』
「いえ、話を聞いてくれただけでも十分です。ありがとうございました」
そう言って僕らは分かれた。
無理に直さずに今日は問読みでもしようか。
今日の活動内容を思いながら、彼とは反対方向に歩き始めた。
さっきまで重かったはずの気分も心も、今じゃどこか軽く感じた。
作者から （※８月１４日追記あり）→←飲み会帰りのちょっとした後悔（fkiz）
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沐もく(プロフ) - うりのさん» そのお言葉だけでも嬉しいです！ワクワクに答えられるように頑張ります！いつでもリクは待ってますので気が向いたら是非！ (2020年11月3日 0時) (
レス) id: c403fa7950 (このIDを非表示/違反報告)
沐もく(プロフ) - ゆかり。さん» ほんとに嬉しいのです！ありがとうございます！ (2020年11月3日 0時) (レス) id: c403fa7950 (このIDを非表示/違反報告)
うりの(プロフ) - ごめんなさいリクエストじゃないです！CEO受けが大好きなのですが、いっつもワックワックしながら作品読んでます！いつかリクするかもです！ (2020年11月2日 23時) (レス) id: b85617cfab (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり。 - 沐もくさん» 喜ばせる天才だなんて…！ありがとうございます！！はい！リクエストはいつでも待ってます！！ (2020年11月2日 6時) (レス) id: b454d33225 (このIDを非表示/違反報告)
沐もく(プロフ) - ゆかり。さん» ゆかり。さんは喜ばせる天才ですか！嬉しいです！リクはハロウィンシリーズを終えてから書こうと思うのでもう少々お待ちください…！ (2020年11月1日 20時) (レス) id: c403fa7950 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沐もく | 作成日時：2020年6月16日 22時
