死にたい少女は愛されたい【鬼滅の刃】

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唐突だが、A君は何かとウザイやつだ








馬鹿でドMで人の神経を逆撫でするクソ野郎だ









まあ





とはいえ、A君がする話はどれも喧嘩売ってくるような馬鹿みたいな内容だったけど





A君と一緒に過ごす時間は






色のなかった私の生活の中で唯一楽しいと思える時間だったと思う






だからか本音で人と話す事がない私が





この人になら本音で話してもいいかなって思える何かがある気がした









｢ねぇ｣





A｢ん？｣





｢…この後暇？｣





A｢この後？まぁ、特に何も無いよ｣









人のいない公園









．









．









．









多分、酷く疲れていたのだ




19年生きてきて、年に不相応な重荷を背負ってきたから




…前世なんてものを知ってしまったから





いや、この際理由はなんでもいい









私は疲れていたのだ。そう。それだけでいい









．









．









．









“ちょっと話を聞いてよ”






から始まった私の話は




今まで私を捨てた元彼や一方的に信頼した友達にしか話したことのない私の本音本音





親に捨てられた事、人に幻滅してる事、でも本当は人に愛されたい事






どれも話す意味なんてないのに




気づいた時には短い針が2を指していた

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