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「学園祭、岩本くんと回ればいいのに」
さっき怒られたって言うのに、隣の阿部ちゃんはまた話しかけてくる。
「どうだろ。部活とかあんじゃね？」
「さすがに無いと思いたい」
「どうだろねー」
俺は一つ欠伸をした。
会議が終わり、パラパラと帰り出す。俺もそろそろ帰ろう、と思った時隣の阿部ちゃんに肩を突かれる。
「ねえさっきの、アレ使おうよ」
阿部ちゃんが指を指したホワイトボードには会議で出た出し物の候補がいくつか書いてあり、その中の一つ"コスプレ貸出"に丸が書いてあった。今回の出し物は、それぞれが持っているコスプレグッズを持ち出して、学園祭に来たお客さんに貸し出して楽しんでもらう、というものだ。
「さっきのって、照と回るって話？」
「そう！俺に案がある！」
そう言って耳打ちされた話は衝撃的な話で
「え！やだよ！恥ずかしいし！ってか俺やりたいのあるし」
「ダメ！絶対ダメ！こっちでいくべき！」
「でもモノがあるかわかんないじゃん」
「俺が持ってくる」
「はぁ！？」
「ねえ、お願いだよ〜〜〜俺も協力するしさ〜〜〜」
なんて上目遣いでお願いしてくる阿部ちゃんの目は結構ガチで、この人本当に首席入学した人かなって思った。
「岩本くんと回りたくないの？」
「そりゃ回りたいけど...」
「じゃあいいじゃん！こんないい機会ないよ！？」
「・・・」
「早くしないと、誰かに取られちゃうよ？」
小悪魔みたいな顔で言ってきた阿部ちゃんを、俺は一生忘れないだろう。
「考えとく」
そう一言だけ言って、俺は席を立った。
数日後、俺はまたいつものように照の部活練習を見ていた。
休憩に入り、そろそろ俺に気づいてくれるだろう。なんて思った時、隣のベンチに座っていた女の子が立ち上がり、照に近づいた。
女の子が照に紙袋を渡す。少し遠くて何を話しているかは聞こえなかったが、プレゼントだろうと言うのは一目でわかった。
嬉しそうな照。二人仲良さそうに話している姿は、とても楽しそうで、お似合いだな、なんて思ってしまった。
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うどん(プロフ) - wさん» すみません、気づきませんでした。外しました。ご指摘ありがとうございます。 (2019年11月14日 10時) (
レス) id: f49343510f (このIDを非表示/違反報告)
w - オリジナルフラグを外して下さい (2019年11月14日 6時) (レス) id: 71eb22e258 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うどん | 作成日時：2019年11月12日 22時
