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「すみません、起こしました？」
「んーん、大丈夫」
眠そうな目を擦りながら起き上がる
「何見てるの？」
「ん？ああ、今日満月らしくて、綺麗ですよ。」
そう言って指を指すと、眩しそうに目を細めながら「本当だ、綺麗」なんて微笑む。
いや、あなたの方が綺麗ですから今。なんですかその微笑みは。と言うか眠たそうに目がトロンとしてるのも小動物みたいで可愛すぎるし。少しだけ頬がピンクになっているのもヤバイ。でもって少しはだけた浴衣からは白い肌が見えちゃってるし。ダメだ、これ以上はダメだ。今何かの間違いでもし触れてしまったとしたら、きっと最後まで止められなくなってしまう。そう危機を感じ、俺は目を背けるようにまた満月を見上げた。
「目黒、」
「なんですか？」
「...こっち来て？」
なんて事を言い出すんだこの人は。つい今さっき危機を感じて冷静を取り戻そうとしている最中だというのに。でも恋人の呼びかけに断る事は出来なくて、先程まで寝転がっていた自分の布団に再び入る。
「どうしました？」
「ん、」
そう言って布団の横から差し出してきた右手
「手、繋いで」
な、なんだこの可愛すぎる生き物は！目を潤ませるな！心臓がバクバクと高鳴り、体温が上がるのが分かる。俺はゆっくりと左手を差し出した。
繋がれる手。指先が絡み、離れない。このまま...と、少しだけ体を近づけようとしたその時、再び聞こえてきた寝息。俺はそのまま、起こした体を再び布団に落とした。
ぶっちゃけ、期待した。いや期待するだろ男なら！と言うか期待しないはずがない。いや、でも最初の方の葛藤みたいなものとか考えるとこれでよかったのかもしれないけど。いや、よくねーけどな！！
先程繋がれた左手は相変わらず翔太くんの右手に包まれていて。このまま朝までか、なんて思ったらため息が出た。
彼との距離は約10センチ。だけど指先は強く絡み、離れないまま。夜はまだまだ長い。
次のステップにいくまでにはあとどのくらいかかるかわからないけど、
「(アイスは明日の朝にでも食べよう)」
そんな事を思いながら、目を閉じた。
【満月の夜なら/あいみょん】
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うどん(プロフ) - wさん» すみません、気づきませんでした。外しました。ご指摘ありがとうございます。 (2019年11月14日 10時) (
レス) id: f49343510f (このIDを非表示/違反報告)
w - オリジナルフラグを外して下さい (2019年11月14日 6時) (レス) id: 71eb22e258 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うどん | 作成日時：2019年11月12日 22時
