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それからの俺は凄かった。
勉強もちゃんと頑張ったし、授業も真面目に受けた。先生が可能な限りは補習をお願いしたし、というか本当の目的はそっちだったたんじゃないかと今なら思うが・・・。とにかく、先生に褒められたい一心で頑張った。
期末テストで学年で高成績を叩き出した日、先生と同じ大学を受けたいと言った時は驚いてたっけ。
一度だけ、親友の康二くんに名前を伏せて俺の気持ちを話したことがある。
「それって、恋ちゃうか？」そう満面の笑みで言った康二くんを全否定した俺は、ただ本当のことを認めたくなかっただけだったんだ。
補習をお願いした日はいつも駅まで送り届けて、先生の背中が見えなくなった後、全速力で土手まで走り、先生の乗った電車を見送る。
スニーカーに翼でも生えて、今すぐ先生のところに飛んでいけたらいいのに。なんて考えたけどそんなこと叶うはずもなくて、電車が見えなくなった後、寂しく帰るというのまでが俺のルーティンだった。
入学試験も終わり、合格発表当日。
俺は走って学校へ向かった。1番に先生に伝えたかったから。
「先生！受かった！」
職員室に入るや否や大声で叫んだ俺を、先生は自分のことのように喜んでくれて、思いっきり抱きしめてくれた。
ねえ先生、あの頃の俺は先生が全てで、でも自分の気持ちを何故か認めたくなくて。もしも、もしも素直になれてたなら、なにか変わっていましたか？
卒業式当日。スーツ姿の先生が教卓の前に立ち、一人一人に卒業証書を渡していく。
「後悔のないように生きてください。」
最後のホームルームで先生はそう言った。
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うどん(プロフ) - wさん» すみません、気づきませんでした。外しました。ご指摘ありがとうございます。 (2019年11月14日 10時) (
レス) id: f49343510f (このIDを非表示/違反報告)
w - オリジナルフラグを外して下さい (2019年11月14日 6時) (レス) id: 71eb22e258 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うどん | 作成日時：2019年11月12日 22時
