元開久、現今井谷川の僕【今日から俺は！！】

谷川 ページ9

..ヤクザ数人に絡まれた、変な臭いを嗅がされて少し力が入りずらくして、手錠をはめられた。



『..女相手に、男数人で、雑魚が』


ヤクザ「ンだと！？」


思いっきり顔を殴られた、顔の形かわったらどーしてくれんのかね？


『痛くも..痒くもねえ』



わざわざ挑発することもないけど、抵抗はしてえからな。



？「..おい」


『..谷川さん』


谷川「殴るなら俺にしろ..この人を傷つけないで下さい」


『..谷川さぁん』



谷川の呻き声と、ヤクザの笑い声、手錠の金属音、Aの泣き声..



関東一のスケバンの名が廃る..たかがヤクザ数人にやられて、守られて..



『谷川さんを離せ..いや、話してください』


谷川「だい、じょ、ぶ..だから」


『谷川..さん』



せっかくてにいれた力は何の為？



..大切な人を、守るためだろ？



『..谷川さんを、離せ。でなければ....殺す』



手錠を 壊して、それを見せつける。



ヤクザ3「や、やべぇぞあいつ！」



『..離せ』



ヤクザ4「..ﾁ」



谷川の元にいき、頬に触れる。



谷川が傷つくとイヤなのは、今まで尊いからだと思ってたAだが。



..好き、一つ一つの行動が可愛くて、優しくて..愛しい。



『すいま、せん..私、のせい、で』


谷川「全然..無事でよかったよ」


『谷川さん』



ほぼ号泣で、谷川さんに抱きついた。



泣いて、数十分した。



『ごめんなさい..えと、家来て下さい、手当てします』


谷川「ごめん、頼もうかな..」


『ウス』









＊









谷川「..どうして、俺は今井さんみたいになれないんだろ」


『..今井さん、みたいに？』


谷川「今井さんなら、勝てたかもしれない..今井さんみたいに強くないし、身長も小さいし」


『..谷川さんは、私よりも強いッスよ』


谷川「あはは..俺は、弱い」


『谷川さんは、守ってくれたじゃないスか』


谷川「..うん」


『谷川さんみたいに、人をすぐに助けられる優しさ..私は、大好きです。身長が低いとか、谷川さんは可愛いんでその方がいいスよ』


谷川「ありがとう」



涙目なのを隠すため俯く谷川さんを見て、抱き締めてあげたいと思った、でも、やめた、今そんなことして、この関係を崩してしまいたくないから。

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