君と進む道 2

とある決心 ページ36

Youside



ユキ「写真集、やらない？」


「え、」


ユキ「脱ぐの少なくていいってのが今回の話なんだけど」


「うーん、
やっぱりファンの人は欲しいのかな？」




どうしても脱ぐのが怖くてOKを出してこなかった写真集のお仕事。

メンバーはたくさんだしてるけど、その度に厳しい体型管理とその後のSNSの反応に疲れちゃってた。
自分に出来るのかな、



ユキ「写真集出してるメンバーって言うのはメディア的には人気メンバーって位置付けられるよね」


「たしかに」


ユキ「ここまで断ってきても写真集の誘いが来るって事はそれだけAの写真集の需要があるんだよ」


「うーん、じゃあチャレンジしてみようかな」



普段どんなお仕事でもとりあえずやってみる私の踏み入れてこなかった新しい世界。


不安が大きいけど、ミーグリでも写真集出せるといいねって言われることあるしファンの方が待ってくれてると信じて撮影しよう。


撮影どこに行けるんだろう、


なんかわくわくしてきた。



ユキ「そんなふうににこにこしてくれるなら安心。」


「え？笑」


ユキ「もう写真集はAに伝える前に断ろうかなとも思ったんだけどね。いろいろと大人になったんだね」


「別に大人になっても水着になろうとは思わないよ」


ユキ「じゃあ何？決心がついたの？」



「うん。決心。」


ユキ「ありがとうね」



ユキさんは東京のお母さんみたい。

ずっと私のそばにい続けてくれる。



「もう恩返しする側のアイドルだからね。これまで沢山の人から貰ってきた愛をお返しする側」


ユキ「もう半分は超したってこと？」


「当たり前じゃん笑」


ユキ「もう何年やってるっけ？」


「もう7年近いよ」


ユキ「そっかー。そんなにやってるのか。そりゃあ1期生も少なくなるよね」


「うん。最後の1期生は何年間アイドルやることになるんだろうね」


ユキ「乃木坂さんが11年間か、」



「色々変わっていくんだよ」






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