君と進む道 2

もう一つの憧れ ページ34

Youside





無事に東京ドームに向けたリハーサルに合流。
休憩時間が始まってスマホを触りだしたみんなの顔が歪み始めた。



里奈「齋藤飛鳥卒業のお知らせって、」



保乃「え？卒業？飛鳥さん？」




飛鳥さんは今の坂道グループ全体のエースだ。

そんな人がついに卒業。





由依「知ってたの？」




「うん」



由依「そっか。11年ってとんでもないよね」



「うん。私たちあと4年とか3年やらないと11年にならないよ」


由依「すごいなぁ」



卒業の話は結構前から聞いてた。もっといえば相談みたいなものも受けてた。


今でいいのか、むしろ今がいいのか、
どんな顔して卒業すればいいのか、なんて笑ってた。


飛鳥さんが卒業か、


ずっと話しを聞いていたのに、いざ飛鳥さん以外からその言葉を聞くと戸惑ってしまう。




私の中でななみんとは違うタイプの憧れの人。

私なんかがこんなことを考えるのはおこがましい。

でも言葉にするならななみんは彼女の足跡の横を歩いている感じで、飛鳥さんは背中を見ながら後ろを着いていっている感じだ。




ちゃんと感謝を伝えよう。




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