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【拝啓:】 ページ1

荷物の整理もすませ、

私は改めて本丸内を見渡した。




「…寂しい、?」




本丸を埋める現世からのお土産。

皆との思い出。

それらは変わらずそこにあるというのに。



ただこれより解体されるという事実が、

これほどまでに本丸を寂しくさせるのだ と。




A「…」

「主、」







ふと、呼ばれて振り返ると、








清光「もう、準備は終わったの?」









私の初期刀であり、

私の相棒であり、

大切な家族であり、

そして





清光「ほら、みんな広間で待ってる」





──最後の 近侍








…。





いつもと変わらぬ笑顔で私の名を呼ぶ。

この''いつも''でさえ、明日からは、

いくら望み足掻いても手に入らないのに。














A「さき、行っててもらえる?」









神様は、残酷だ。

〃→



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作者名:!!! | 作成日時:2020年8月10日 14時

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