09__気持ち ページ9
「そういえば、今日颯太くんのお友達きたよ？」
そう言って、変な自己紹介をしてきた男の子の話をした。
話すにつれて、颯太くんの表情の雲行きが怪しくなる。
…話しちゃまずいことだったかな。
どんどん無口なる颯太くん。
「あの…颯太くん？…って、」
顔を見ると、少しだけれど涙が溜まっていた。
「颯太くん！？ごめんね！？！？」
意味もわからず謝ってしまう。
泣いてる顔も可愛い…じゃなかった。
一体どうしたんだろう…
おどおどしていると、階段の方からドタバタとした足音が聞こえてきた。
その足音は、私たちがいる階で止まる。
湧「あれ？Aちゃん？颯太も…
もしかしてお邪魔だった〜！？」
にやにやとしながら、湧くんが歩いてくる。
颯「…わく〜…」
湧「うっわ！なんで泣いてるの！
Aちゃん…泣かせた…？」
違うよ！と焦って訂正しつつ、事の流れを話した。
湧くんは全てを理解したようで。
湧「あ〜…泣くってよっぽど…
Aちゃん！織山には気ぃつけたほうがいいよ！」
と、颯太くんの頭を軽くぽんっとしながら言われた。
私には、この2人と出会った時からある疑問を抱いていた。
「…うん。わかった。」
湧「ほら〜颯太も泣くなよ〜男の子だろ？」
颯「う…泣いてないし…」
湧くんが自分の袖で颯太くんの目から溢れる涙を拭った。
湧、ありがとうと言いながらふにゃっとした笑顔を見せる颯太くん。
ここで私の疑問は、確信に変わった。
「あの…2人ってもしかして付き合ってる？」
少し肌寒い空の下。
一瞬だけ、風の音以外何も聞こえないほど、しんとした空気になった。
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たまるら(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです(><) (2020年4月9日 1時) (
レス) id: 14c0aebc4f (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 設定がすごくリアルでめちゃくちゃきゅんきゅんします！更新楽しみにしてます！ (2019年6月28日 19時) (レス) id: a070df98c4 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 清良さん» ありがとうございます（ ; ; ）！頑張ります！ (2019年6月4日 1時) (レス) id: 522891c946 (このIDを非表示/違反報告)
清良(プロフ) - いつも更新おつかれさまです！うっちーがかわいくて一人でニヤニヤしながら読んでます笑 応援してまーす！ (2019年6月3日 20時) (レス) id: 7cb81e8898 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴ | 作成日時：2019年3月24日 3時
