32__中村嶺亜 ページ32
嶺「てか、髪」
「あ…そう！切ったんだ」
付き合ってた頃は胸より下まであるロングヘアーだった。
別れた時に、思い出と一緒に切っちゃったけれど。
見慣れない姿に、私のことをジロジロ見てくる嶺亜くん。
嶺「ふーん。俺は長い方も好きだったよ」
そう言い、私の髪の毛を触ろうとした。
ってわかっているはずなのに
「やっ…！」
反射的に身構えてしまった。
あぁ、忘れられたと思ったのに。
嶺「…ごめん。あんな事したのに。
馴れ馴れしすぎだよな、ちょっと」
はは、と笑っているけれど、目は少し潤んでいた。
…悪いのは貴方だけじゃないのに
「私こそ、…ごめん。」
嶺「Aは謝るなよ！
…あー、それ。一緒に持ってこうか？」
そう言い指を指した先には、私が買った差し入れのお茶やらジュースがあった。
本当は一人にしてほしいけれど…持てないからしょうがない。
＊＊
再びレッスン場に着くと、タイミングよく休憩中だった。
皆んな各々自由な過ごし方をしている。
嶺「おー、たくさんいる！
みんな好きなの持ってってー」
その一言で、その場にいる全員がこちらを見た。
ちらほら、なんで一緒にいるの？等の疑問の声が聞こえてくる気がした。
川「嶺亜くん珍しいですね！ここ来るの」
嶺「たまたま通りかかったからね。
あ、ちなみにこれ買ったの俺じゃなくてこのおねーさんだから」
そう言い指刺された私は、いきなりの紹介に少し戸惑った。
渉「あれ、うっちーのお姉さん？
ありがとうございまーす！」
ハーフっぽい顔立ちをした少年がしてくれたお礼を皮切りに、次々とその場にいた子達がお礼をしてくれた。
だけどみんなはきっとこう思ってるだろう。
黒「…でもなんで一緒に？」
って。
誤解されないように弁明しようとしたが、
先に湧くんが知り合いなんだって！と言ってくれたおかげで それ以降怪しまれることはなかった。
何気なくテーブルの上を見ると、まだ2本ジュースが余っていた。
誰かまだ貰っていないのかな？
大まかにその場を見渡すと、颯太くんと目が合う。
けれど、なぜか少しだけ悲しそうな顔をしていて。
すぐに目を逸らされてしまった。
手にはまだ何も持っていない。
私はテーブルの上にあったお茶を持ち、颯太くんの元に駆け寄った。
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たまるら(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです(><) (2020年4月9日 1時) (
レス) id: 14c0aebc4f (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 設定がすごくリアルでめちゃくちゃきゅんきゅんします！更新楽しみにしてます！ (2019年6月28日 19時) (レス) id: a070df98c4 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 清良さん» ありがとうございます（ ; ; ）！頑張ります！ (2019年6月4日 1時) (レス) id: 522891c946 (このIDを非表示/違反報告)
清良(プロフ) - いつも更新おつかれさまです！うっちーがかわいくて一人でニヤニヤしながら読んでます笑 応援してまーす！ (2019年6月3日 20時) (レス) id: 7cb81e8898 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴ | 作成日時：2019年3月24日 3時
