28__颯太side ページ28
颯「…ってことがあって。」
湧「まじ〜？なんで言わなかったん！」
翌日、レッスン場で湧に会うと事の経緯を話した。
いつも一番に相談する相手は湧だ。
信用できるし、なんだかんだ話を聞いてくれるから。
颯「あんま心配かけたくなくて。びっくりした？」
湧「まあでも颯太がAちゃんのこと好きなのは知ってたしな！見ててわかる！」
なんて、いつも通りの大きめの声量で言うもんだから。
俺は慌てて人差し指を口に当てた。
颯「ねー！バレるじゃん！
みんなにはお姉さんって言ってるし…」
湧「ごめんごめん。
いやあついに颯太が恋愛相談ねえ。
しかも年上って！」
颯「初めてだもんね。こう言う話は。」
湧「入所したときからずっと颯太と一緒だけど、
…なんかちょっと寂しいな」
最後に何かボソって言われ、思わずえ？と聞き返すけれど
再度言ってくれることはなかった。
織「なーに話してんの」
突然現れた織山に俺と湧は少し驚く。
話してた内容が内容だから、少し顔が引きつっていないか心配だった。
湧「いや〜颯太が成長したなぁって話ですよ織山さん！」
颯「そう、身長ね。湧も織山も抜かしたぞ〜なんて…。 それより今日、来るの早くない？」
ニヤニヤ話す湧のフォローをするかのように話を進める。
湧は嘘をつけない性格だから、少し怖い。
織「…ふーん。
なんか早く踊りたくて、さ
ここ使っていい？」
そう言うと持参していたジャージに着替えた後、振り練習用の音楽をかけた。
織山のダンスはすごく上手い。
きっとこのグループの中で一番綺麗だ。
…なんて認めたくないけれど、認めざるを得ない程。
湧「織山は相変わらずダンス上手いな〜」
颯「…そうだね」
自分も頑張らないと。
織山はそう思わせてくれる存在だった。
_____
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 286人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
たまるら(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです(><) (2020年4月9日 1時) (
レス) id: 14c0aebc4f (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 設定がすごくリアルでめちゃくちゃきゅんきゅんします！更新楽しみにしてます！ (2019年6月28日 19時) (レス) id: a070df98c4 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 清良さん» ありがとうございます（ ; ; ）！頑張ります！ (2019年6月4日 1時) (レス) id: 522891c946 (このIDを非表示/違反報告)
清良(プロフ) - いつも更新おつかれさまです！うっちーがかわいくて一人でニヤニヤしながら読んでます笑 応援してまーす！ (2019年6月3日 20時) (レス) id: 7cb81e8898 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぴ | 作成日時：2019年3月24日 3時
