16__過去 ページ16
瑞「Aさんですか…？嶺亜と付き合ってた」
その瞬間、しんと空気が静まり返った。
そうだよ、とすぐ返せばよかったのに
瑞「…なんて。違いますよね！
なんかそんな気がして。
…じゃ、そろそろ時間なので。失礼します」
そう言い残し、パタパタと駆けて行ってしまった。
颯太くんと私の間に微妙な空気が流れる。
颯「元彼って嶺亜くんのことなんですか…！？」
「うんまあ…そうかな…びっくりした？」
颯「えええ…びっくりしましたよそりゃ…
嶺亜くんって、女の子が好きなんですね！」
まさかの発言に思わずそっちかい、と突っ込んでしまった。
一体、この子たちから見た嶺亜くんはどのように写っていたのだろうか…。
颯「俺、ちょっと荷物置いてきますね。
ここにいてもらっててもいいですか？」
「ん、わかった。椅子に座ってるね」
小走りで駆けてく颯太くん。
この場所もなんだか懐かしいなぁ。
あれから２年、かあ
ぼーっと外の景色を眺めていると
織「あれ…Aさん？」
聞き覚えのある声がした。
気をつけた方がいい、と話題の彼だ。
「こんにちは。
…君もジャニーズだったんだ」
何気なく、けれど少し愛想なく挨拶をする。
そんなことは気にしないかのようにとなりに座ってきた。
織「そうですよ。俺、結構ファンいるんですよ？」
ヘラっと笑う織山くん。
…やっぱり全開の壁ドンの件があるにしても、こうやってみるとただの子供にしか…
織「Aさんもなります？俺のオタクに。
年上の人多いんですよね〜」
「…興味ないからなあ、そういうの」
相手の目も見ずに、そう言うと
両手で手を掴まれた。そして、
織「俺が興味出させてあげますよ。
俺しか見えないように、なんてね」
なんて。耳元で言われてしまった。
何ていうか…本当に申し訳ないけれど
「結構です。年上からかって楽しい？
他の女はすぐ落ちたかもしれないけど、
私は年下の君にうつつ抜かす程困ってないよ。」
そう言い放つと、織山くんの表情が固まった。
…また言い過ぎてしまった。相手は年下なのに。
織「…つまんねー女」
ボソッと言った後、どこかに行ってしまった。
つまんない女で結構だ。
けれど、私は知らなかった。
この後、これがきっかけでとんでもないことが起こるとは。
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たまるら(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです(><) (2020年4月9日 1時) (
レス) id: 14c0aebc4f (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 設定がすごくリアルでめちゃくちゃきゅんきゅんします！更新楽しみにしてます！ (2019年6月28日 19時) (レス) id: a070df98c4 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 清良さん» ありがとうございます（ ; ; ）！頑張ります！ (2019年6月4日 1時) (レス) id: 522891c946 (このIDを非表示/違反報告)
清良(プロフ) - いつも更新おつかれさまです！うっちーがかわいくて一人でニヤニヤしながら読んでます笑 応援してまーす！ (2019年6月3日 20時) (レス) id: 7cb81e8898 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴ | 作成日時：2019年3月24日 3時
