15__見学 ページ15
約束の当日。
いつもより、少しだけ気合を入れて。
普段巻かない髪も巻いちゃって。
まつげもバッチリあげた。
「颯太くんおきてるかなぁ…」
すぐ隣の部屋のインターホンを鳴らす。
1回目。出ない。ここまでは予想通りだった。
2回目。これも反応無し。
スマホを出し電話をかけてみる。
すると、ドアの向こうからドタバタとした音が聞こえた。
電話を切り、3回目のインターホンを鳴らす。
そして今度は、
颯「ごめんなさいいいすぐ支度します！！」
ドアが勢いよく開き、その言葉だけを残し、まだ勢いよく閉められた。
…よく寝坊するのかな？
５分くらいして、再びドアが開いた。
今度は少し申し訳なさそうな顔で、そこには颯太くんが立っていた。
「寝坊、したでしょ。」
颯「う…
遅くまで勉強してたら…」
彼は目を逸らした。
きっと嘘をついている。
「遅くまで？誰とゲームしていたの？」
そう突くと、ばれたか〜と小声で言った後に
颯「わくです…」
わくくんなら許そう。
「イチャイチャしてたの？また
とにかく早く行こう？遅刻するよ」
なんだか本当のお姉ちゃんになった気分だな…
そう感じながら、二人でレッスン場に向かった。
＊＊＊
レッスン場に着くと、マネージャーと思われる人がいた。
軽く挨拶をし、説明を受ける。
その後に関係者の証のカードを貰った。
「さすがジャニーズ、セキュリティ半端ないね…」
颯「初めて一般の人呼んだけど…こんな厳しいんだね」
二人でジャニーズの厳しさに驚いていると、
なんだか見たことある人がいた。
どこで見たんだろう…思い出せない
颯「あ、おはようございますっ！
瑞稀くん」
瑞稀くんと呼ばれる彼は、振り向いた瞬間
私をじっと見てきた。
瑞「おはよ。…この方は？」
颯「えーと…お姉ちゃんです！」
「初めまして、颯太がお世話になっております」
とりあえず身内っぽい挨拶しとかないとな…
なんか変な感じだ。
私が挨拶すると、瑞稀くんはニコッと笑った。
瑞「初めまして。
HiHiJetsの井上瑞稀です。
お姉さんなんですね。言われてみれば似てるかも」
颯「え！？そうですかね？」
…そうだ。井上瑞稀くんだ。
確か元彼と仲良くて、それで…
瑞「てか…お姉さん、ずっと思ってたんですけど
もしかして、」
___
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たまるら(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです(><) (2020年4月9日 1時) (
レス) id: 14c0aebc4f (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 設定がすごくリアルでめちゃくちゃきゅんきゅんします！更新楽しみにしてます！ (2019年6月28日 19時) (レス) id: a070df98c4 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 清良さん» ありがとうございます（ ; ; ）！頑張ります！ (2019年6月4日 1時) (レス) id: 522891c946 (このIDを非表示/違反報告)
清良(プロフ) - いつも更新おつかれさまです！うっちーがかわいくて一人でニヤニヤしながら読んでます笑 応援してまーす！ (2019年6月3日 20時) (レス) id: 7cb81e8898 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴ | 作成日時：2019年3月24日 3時
