01__隣人 ページ1
「やっっ…と終わった〜〜！！」
３月って
いろいろと節目の季節、だと思う。
そんなこんなでついに引っ越ししちゃいました。
ダンボールで山積みになってた荷物もやっと…半分くらいは…
「…まぁ、後でもできる！よし！」
とまぁ、後回しにして。
窓を見ると綺麗なオレンジの夕焼け。
まだこの町のこと何も知らないな…
買い物ついでに散歩することにした。
まだ散乱しているダンボールを跨ぎ、お気に入りのスニーカーを履き ドアを開けた。
３月とは言えど、この時間はまだ冷える。
「さっむ…」
着込んで来れば良かったな、と若干の後悔をしつつ歩き出す。
すると、自分とは違う速さの足音が前から聞こえてきた。
…人見知り、なんだよなぁ。
少しだけ緊張しつつ再び歩き出すと、学ランを着た…高校生と鉢合わせた。
その子は…とても端正な顔立ちで、
なにか惹かれるものが、あった。
颯「あ…こんばんわ」
「あっ…こんばんは」
どこの部屋の子なんだろう…と少し振り向いて確認すると、自分と隣の部屋だった。
ここ、一人暮らし専用マンションだよね…？
と疑問を残しつつ、散歩に向かうことにした。
＊＊＊
1時間くらいして、新居に辿り着いた。
本当は30分くらいで終わらすつもりだったのに…
意外と迷ってしまい、時間がかかった。
…そういえば、さっきの男子高校生…
隣の部屋なんだし、挨拶に行かなきゃ、だよね。
決して男子高校生の私生活が気になるとかじゃない。うん。全然。
と、自分に言い聞かして。
気付いたら ぴんぽん、と彼の部屋のチャイムを鳴らしていた。
ガチャ、とドアが開く。出てきたのは、さっき挨拶を交わした…端正な…顔立ちの…
「…あれ…？部屋まちがっ…」
ドアを開けたのは、先程とは違う少年。
目がくりくりで、女の子みたいな。
湧「ん？お姉さん、何の人？颯太の知り合い？」
「私、隣に引っ越してきたものです…挨拶に伺ったんですけど、」
湧「…あー！隣の！俺、ここの住民じゃなくて、友人です！今呼んできますね！」
…えらい元気な男の子だな。お友達かぁ…
少し待っていると、再びドアが開いた。
颯「…あ、さっきの…」
そこには、今度こそ、紛れも無い正真正銘の、挨拶を交わした男の子が立っていた。
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たまるら(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです(><) (2020年4月9日 1時) (
レス) id: 14c0aebc4f (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 設定がすごくリアルでめちゃくちゃきゅんきゅんします！更新楽しみにしてます！ (2019年6月28日 19時) (レス) id: a070df98c4 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 清良さん» ありがとうございます（ ; ; ）！頑張ります！ (2019年6月4日 1時) (レス) id: 522891c946 (このIDを非表示/違反報告)
清良(プロフ) - いつも更新おつかれさまです！うっちーがかわいくて一人でニヤニヤしながら読んでます笑 応援してまーす！ (2019年6月3日 20時) (レス) id: 7cb81e8898 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴ | 作成日時：2019年3月24日 3時
