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「なんだよ、あいつら」
背中を向けたまま、そう言ったのは篤人くんだった。二人きりになるなんていつぶりだろうか。まさかこんな展開になるとは思わず、戸惑うのと同時にどくんどくんとまた心音が大きくなっていく。
「バス停まで送ってくよ」
こつこつと響くヒールの音、時々通る車の走る音、そんなものの音くらいしかない世界で、微妙な距離を開けて歩く私たち。篤人くんは元々そんなに話す方ではないし、私も緊張で頭が真っ白だ。
「見に来てくれてありがとね」
沈黙のまま、いったい何分程歩いただろうか。もう目の前にはバス停が見えてきていた。手前の横断歩道に差し掛かった頃に話し始めたのは篤人くんの方だった。
「麻也が叫んだから、そっちの方見てみたらAちゃんっぽい人いてびっくりしたけど」
「急に押しかけちゃってごめんね」
「いいよ、別に。むしろ嬉しかったし」
そんな言葉を聞いて、耳の辺りから一気に熱くなっていったのがわかった。なんだか一瞬心が満たされそうになってしまったけど、本当に謝りたいこと、伝えたいことはもっとたくさんある。
せっかく夏生と麻也が作ってくれた機会、絶対無駄になんて出来ない。ちゃんと言いたいこと、言わなきゃ。
「あの、」
少し離れた所にバスの前照灯が光って見えてきた。緊張している時間なんてない。
「あの時、東京に行くって言えなくてごめんなさい。ちゃんとお別れしなくてごめんなさい。私、すっごい後悔してます。もし、高校の頃みたいに友達に戻ってくれるなら連絡してください。メールアドレスは変わってません」
自分の言いたいことだけ言い切って、私はさっさとバスに乗り込んだ。何か言いたげな篤人くんの顔を見ながら、どうか連絡してくれますようにと祈った。彼の姿が遠く小さくなってやがて見えなくなってしまってからも、心臓が落ち着きを取り戻すには少し時間がかかった。
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sara(プロフ) - ぼむさん» こんばんは。はじめまして。こんな暖かいコメントを頂いているのにも関わらず、相変わらず筆不精な作者を許して下さい。ホントにマイペースではありますが、更新させていただきますので、よろしくお願い致します。 (2015年3月31日 22時) (レス) id: 12f88f811d (このIDを非表示/違反報告)
ぼむ(プロフ) - はじめまして!とても楽しく小説読ませてもらってます!続きが気になります!お身体に気をつけて更新頑張ってください!応援しています! (2014年8月27日 17時) (レス) id: 3de67abfa3 (このIDを非表示/違反報告)
sara(プロフ) - ただなちゅんさん» はじめまして。返事が遅くなってしまいすみません。楽しみに待ってくださっているのに、とろくさい更新で心が痛みます(´;ω;`) なるべく早く更新出来るよう、頑張りますね!コメントありがとうございました* (2013年12月21日 4時) (レス) id: 1ce5ee7d5f (このIDを非表示/違反報告)
ただなちゅん(プロフ) - はじめまして!主人公とウッチーくっついてくれっっ><更新楽しみです!大変だろうけど毎日楽しみにまってますね☆ (2013年11月17日 15時) (レス) id: 8029ae8edf (このIDを非表示/違反報告)
saaaaa(プロフ) - #06 ちぃ。さん» はじめまして。そう言っていただけて嬉しい限りです!なんだか心がじわーん、と暖かくなりました!マイペースで頑張ります。よければまたいらしてください* (2013年4月27日 22時) (レス) id: 69cc8b7f20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:sara | 作成日時:2012年8月24日 16時