あ、元木の姉です (ページ37)

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38話ページ37

前を歩く湧

「大きくなったな(ボソッ)」

決して身長が高いとは言えない湧

でも私からすると大きく感じてしまう

(あの背中もいつか違う子のものになるのかな)

「っ、、、、すきになんかなるんじゃなかった」

湧「なに？？なんか言った？」

やば、聞かれてた？？

「いや、なんも言ってないよ」

湧「あっそ、」

なにっ、その言い方

私から湧を遠ざけること言っておいて

こんな冷たい態度とられたら傷つくなんて

都合よすぎでしょ自分

でも、胸がきゅーーーって締め付けられて

「、、、、、ｯ」

なくな、ないちゃダメ

・

・

湧「ちょ！何泣いてんだよ！」

私が立ち止まったからか湧が振り向いた

「、、なんもないっ！！」

湧「なんも無いことねぇだろ、」

「わかんないの、」

湧「なにが」

「私が悪いのはわかってるんだけど

湧にそんな態度とられたら悲しいっ」

あーーも、弟にこんな感情抱くんじゃなかった

湧「はぁ、姉ちゃんもわかんねえよ」

「へ？」

湧「深田と何があったかも言わねえし

あの時俺が近づいたら顔真っ赤にするし

なに、俺のうぬぼれ？姉ちゃん俺のこと好きなの？」

「、、、ちがっ、」

なんで、なんでバレてんの、

湧「ふ～ん、そんな顔してまだ否定する？」

なに、こんな湧知らない

湧「姉ちゃん？俺さ、、」

「言わないで！！！」

いやだ、絶対振られるじゃん

告白もしてないのに、、

もう元に戻れないところまで来ちゃった、

「ごめん、、私帰る！」

湧「姉ちゃん！？！？」

後ろから聞こえる湧の声を無視して私は無心で走った